DTM・デジタルレコーディング/DTM基礎知識

【シリーズDTMの基礎知識 6】 いろいろあるMIDIの入力方法(2ページ目)

MIDIシーケンサのデータ入力はどのようにして行うのでしょうか? ソフトにより違いはあるものの大きく5種類があり、これを使い分けることで効率のいい入力、エディットが可能になります。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■演奏をそのまま記憶するリアルタイムレコーディング

 CubaseVSTに限らず、各シーケンスソフトにおいてMIDIの入力方法でもっとも代表的なものが
   リアルタイムレコーディング
というものです。これはパソコンのMIDI INに接続したMIDI楽器を演奏したものが、そのままシーケンスソフトのデータとして入力される方式です(MIDIの接続に関する詳細はこちら)。ちょうどテープレコーダーに録音するような感覚で、レコーディングボタンを押すとメトロノームが鳴り、レコーディングがスタートし、そのテンポに合わせて演奏すると、弾いたとおりに記録されていくのです。
 MIDIで流れている信号は、「ドが出た、ドが止まった、レが出た、レが止まった……」というような情報ですから(MIDI信号に関する詳細はこちら)、テープレコーダーのように音質劣化することはありません。

 ただし、この方法は基本的には楽器の演奏がそこそこできる人に限定されます。MIDIギターやMIDIリコーダー、MIDIドラムなどは存在するので、これらを使ってリアルタイムレコーディングを行うことも考えられますが、多くの場合、キーボードを接続しての入力なので、キーボードが弾ける人といってもいいでしょう。
 とはいえ、それほど上手に弾けなくても大丈夫です。通常MIDIのシーケンスソフトの場合、複数のトラックを用いて1パートずつ作成していくので片手で1音ずつの入力でもまったく問題ありません。また、入力する際はゆっくりのテンポで行い、再生するときに通常のテンポに直すことができるので、こういう面でも安心です。もちろん、テープレコーダーと違いテンポを上げたからといって音程が高くなってしまうようなことはありません。
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