DTM・デジタルレコーディング/DTM基礎知識

【シリーズDTMの基礎知識 2】 MIDIケーブルを流れる信号の正体(2ページ目)

MIDIとは電子楽器同士を接続するための規格です。では、MIDIではどのような仕組みで、どんな情報のやりとりをしているのしょうか? 今回は、少し具体的にその信号について説明してみたいと思います。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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【2】チャンネル

まず、図を見てください。MIDI THRUから出てくる信号は楽器AのMIDI INから入ってきたものが、そのまま出力されるため、PCのMIDI OUTから出たものとまったく同じということになります。

したがって、もしPC側にMIDI OUTの端子が二つあれば、楽器A・BそれぞれのMIDI OUTに接続しているのと同じことになるわけです。

このように接続することにより、PCから楽器A・Bをコントロールすることが可能となりますが、楽器A・Bをユニゾンで鳴らす以外にも、MIDIでは別々の音色の音を鳴らすことも可能です。これがチャンネルという概念です。

チャンネルは1~16まで用意されていますが、この16のチャンネルではまったく別々の情報を流すことができます。つまり、チャンネル1ではピアノの音でドミソの和音を、チャンネル2ではオルガンの音でラの単音を、チャンネル10ではドラムの音でシンバルの単音を同時に鳴らすことができるのです。違うチャンネルを設定することによって最大16種類の楽器を別々にコントロールすることができ、合奏ができるということです。
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