STORMはフランスにあるArturia(アートリア)という会社が開発したソフトシンセで、国内ではHyperGrooveで有名な氏家克典氏が率いるアイデックスが扱っていいます。
私もこのソフトについて雑誌などを通じて知り、ちょっと触ってみたいなと思っていたところ、フランスのArturiaの方がAll About Japanのこのサイトを見て私宛てにメールを送ってくれたのです。そんなことがきっかけで、実際のSTORM Ver1.5をお借りして使うことができたので、簡単に紹介したいと思います。また、試用版をダウンロードして使うこともできますので興味のある方は試してみてください。
■12種類の音源と8つのエフェクトで構成される
まずSTORM Ver1.5はWindowsとMacの双方に対応したハイブリットとなっています。基本的にはスタンドアローンで動作させるソフトなのですが、VSTインストゥルメントにも対応しており、CubaseVSTやLogicAudioからコントロールしたり同期させたりということも可能になっています。
従来ソフトシンセというと、1つのソフトで1つの音源を実現させるというものでしたが、Reasonの登場でその考え方も大きく変わってきました。つまり複数の音源を搭載した1つのソフトがあることを実現してくれたわけですが、STORMも複数の音源を持った製品です。
具体的には12種類の音源と8つのエフェクトを組み合わせ、しかもシーケンス機能も搭載しているため、これひとつで音楽制作ができてしまうというちょっとユニークなソフトとなっています。
STORMを起動するとまずスタジオの設定画面が登場します。このスタジオは大きなラックでできており、その左側に12種類の音源が、右側に8種類のエフェクトが並んでいるので、これらをラックにマウトすることから始まるのです。マウントできるのは音源4つまでとエフェクト3つまでです。
設定が完了したら、スタートボタンをクリックすると実際に使えるモードに入ります。この組み合わせによってかなり豊富なバリエーションのスタジオを構築することが可能になるわけです。