DTM・デジタルレコーディング/DTM・デジタルレコーディング新商品情報

【新製品情報】 統合型ソフトシンセSTORM登場

ReasonやGigaSampler、HALION、Tassman……と、ここ最近ソフトシンセが目白押し。実際リアルシンセのほうは、ソフトシンセの勢いに飲まれて、影の存在になってしまっているようですが、ここに来てまた新たなコンセプトのソフトシンセがフランスからやってきました。今回はその新しいソフトシンセSTORM Ver1.5について紹介しましょう。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

...続きを読む
STORMはフランスにあるArturia(アートリア)という会社が開発したソフトシンセで、国内ではHyperGrooveで有名な氏家克典氏が率いるアイデックスが扱っていいます。

私もこのソフトについて雑誌などを通じて知り、ちょっと触ってみたいなと思っていたところ、フランスのArturiaの方がAll About Japanのこのサイトを見て私宛てにメールを送ってくれたのです。そんなことがきっかけで、実際のSTORM Ver1.5をお借りして使うことができたので、簡単に紹介したいと思います。また、試用版をダウンロードして使うこともできますので興味のある方は試してみてください。

■12種類の音源と8つのエフェクトで構成される

まずSTORM Ver1.5はWindowsとMacの双方に対応したハイブリットとなっています。基本的にはスタンドアローンで動作させるソフトなのですが、VSTインストゥルメントにも対応しており、CubaseVSTやLogicAudioからコントロールしたり同期させたりということも可能になっています。

従来ソフトシンセというと、1つのソフトで1つの音源を実現させるというものでしたが、Reasonの登場でその考え方も大きく変わってきました。つまり複数の音源を搭載した1つのソフトがあることを実現してくれたわけですが、STORMも複数の音源を持った製品です。

具体的には12種類の音源と8つのエフェクトを組み合わせ、しかもシーケンス機能も搭載しているため、これひとつで音楽制作ができてしまうというちょっとユニークなソフトとなっています。

STORMを起動するとまずスタジオの設定画面が登場します。このスタジオは大きなラックでできており、その左側に12種類の音源が、右側に8種類のエフェクトが並んでいるので、これらをラックにマウトすることから始まるのです。マウントできるのは音源4つまでとエフェクト3つまでです。

設定が完了したら、スタートボタンをクリックすると実際に使えるモードに入ります。この組み合わせによってかなり豊富なバリエーションのスタジオを構築することが可能になるわけです。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます