DTMにおいて、まず基本になるのがMIDI(ミディ)。これからDTMをはじめてみたいと思っている人で、MIDIという言葉を聞いたことはあっても、きちんと知っている人は少ないようです。またすでにDTM機材を持っている人でもMIDIの意味をきちんと理解できていない人も多いようなので、改めてMIDIについて紹介してみたいと思います。
【1】MIDIは楽器を接続するための規格
MIDIはDTMの要ともいうべきもので、パソコンを使って楽器を演奏する上では必須の存在です。このMIDIはMusical Instruments Digital Interfaceの略であり、直訳すれば楽器のデジタルインターフェイスです。実際、MIDIは電子楽器同士を接続するための規格であり、なんと20年も昔に誕生したものなのです。
気がついていない人もいるかもしれませんが、シンセサイザはもちろんエレクトリックピアノ、エレクトリックドラム、エレクトーン……といった電子楽器にはみんな写真のようなMIDI端子というものがついているのです。
では、これで何をするのか。そもそもの発想はとっても単純です。MIDIケーブルを使ってふたつの楽器を図(※クリックすると大きな画像で見られます)のように接続し、楽器Aを演奏すると、楽器Aが鳴るのと同時に楽器Bもユニゾンで鳴るというものなのです。あらかじめ楽器Aをピアノ音色、楽器Bをギター音色に設定しておけば、ピアノとギターの協奏が簡単にできてしまうわけです。ここで演奏するのはもちろん単音でもいいですし、和音でもOK。いくら速弾きしても、まったく問題なく楽器Bはついてきます。