冬の神社仏閣めぐりは通好み
寺や神社に出かけるなら、やはり気候のよい春か秋?いえいえ、通の人は、むしろ冬場に寺や神社に行くのを好みます。観光客が少なく、ゆっくり仏像や庭園を鑑賞できるし、枯れて枝だけになった木々も美しいものです。また、雪景色も格別なので、ぜひ冬にも出かけてみてください。
雪に包まれる比叡山延暦寺。たいへん寒いが美しい
しかし、神社仏閣では、寒さもまた格別です。文化財が多く、火事になったらたいへんなので、あまり暖房が効かないところも多いものです。お出かけの際は、使い捨てカイロと防寒着の準備を忘れずに。庭園や仏像鑑賞などでお堂に上がる予定があるなら、厚手の靴下を履いて行くことをおすすめします。冬のお寺の床は、本当に冷たいですよ。
冬の京都は特別公開を狙え!
京都では、毎年冬になると、普段非公開の神社仏閣や文化財が特別公開され、人気を呼んでいます。2010年は、NHKの大河ドラマ「竜馬伝」の放映と「古都京都の文化財」が世界遺産に登録されて15周年になることを記念して、「幕末」と「世界遺産」をテーマとした特別公開が行われます。
特別公開される壬生寺
期間は、2010年1月9日(土)~3月22日(月・祝)まで(一部、日程が違うところもあるのでご確認ください)。見所は、新撰組生誕の地である金戒光明寺、薩摩藩が拠点とした寺である知恩院の三門、新撰組が拠点とした壬生寺の本堂、皇室の菩提所となり孝明天皇(皇女和宮の兄)の葬儀も行われた泉涌寺御座所霊明殿など14カ所。
期間中には、非公開寺院特別公開ガイドブックが200円で入手できます(JR京都駅2階の京都市観光案内所や、各公開箇所受付にて販売予定)。拝観料は、一カ所につき600円(一部例外あり)。スタンプラリーも行われ、14カ所のうち3つのスタンプを集めると、いくつかの所定の場所で、お茶やお菓子の接待を無料で受けられます。もしくは、京都駅の京都市観光案内所にて、くろちく和柄エコバック(くろちくは、有名な和グッズの店)と交換することも可能です。
■非公開文化財特別公開
問い合わせ:京都市観光協会075-752-0227