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石川直、『ブラスト!』の魅力を語る!(2ページ目)

視覚と聴覚を刺激する迫力のステージ『ブラスト!』が、8月、さらにパワーアップして、再来日します。ただ一人の日本人パフォーマー、石川直さんに、今回の『ブラスト!』の見どころ、ご自身のことを伺いました。

執筆者:長谷川 あや


「最初は、失敗した! と思いました」

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(c)Yow Kobayashi/Ayumi Kakamu
――もともと音楽を始めたきっかけは?
13歳のときに父親の仕事の関係で、アメリカに引っ越したんです。英語は、「ディス・イズ・ア・ペン」くらいで、ほとんど話せない状況だったので、学校の選択科目では、できるだけ英語が話せなくてもなんとかなるような授業をとることにしたんです。そうしているうちに、英語も覚えるだろうと。そこで、「バンド」を選択することにしたんです。
最初は、フルートをやっていたのですが、あまり性に合わなくて、2年目からパーカッションに転向しました。フルートをやっているときから、後ろでドラムをたたいている奴らが気になってしかたなく、「今度やるのは、あれだな」と狙っていたんです(笑)。

――『ブラスト!』のオーディションを受けようと思ったのはどうしてですか?
僕は『ブラスト!』に入るまで、ショーは観たことがなかったんです。でも、アメリカのマーチング界の中で、名を残す奴らが入っているので、あんな奴らと一緒にできることは自分にとって、かなりのプラスになるのではないか、レベルの高い連中と一緒にプレイしたい──それが大きな理由でした。日本で公演できる可能性があるというのも大きな魅力でしたね。

――実際に、入ってみての印象はいかがでしたか。
入った後に、初めてロンドン公演のビデオを観たのですが、「ちょっとイメージしていた世界と違う。失敗したな」(笑)。でも決めてしまったし、最初に練習していた場所が廃校になった小学校だったんです。小さな部屋に2段ベッドがいくつも置かれていて、隔離されているような状況で、逃げることもできない(笑)。とりあえず、やるしかない! という状況で、自分たちもどんなショーになるかわからないままやっているので、淡々と練習をしてきましたが、それが序々におもしろくなっていったんです。でも、なんといってもいちばん大きなインパクトを受けたのは、最初にお客さんの前で演奏したときですね。人前でパフォーマンスをして、お客さんが喜んでくれていることを肌で感じたとき、続けていきたいな、と強く思いました。

──最後に、石川さんの今後の目標を教えてください。
パフォーマンスは続けられる限り、続けていきたいと思っています。いろいろなミュージシャンとコラボレーションして、今まで経験したことのないようなことをやっていきたいですね。クリエーションにも興味があるのでショーも作ってみたいし、指導も続けていきたいですね。僕、18歳くらいのときから近所の高校生に教えたりしているんですよ。

プロフィール:石川直(いしかわなおき)
1975年6月9日、東京都生まれ。13歳でアメリカ、ノースブルックに渡り、15歳でパーカッションを始める。2000年6月「ブラスト!」に入団、2001年からは、スネア・ドラム・ソロの一人として活躍。2003~2005年の日本ツアーにも参加した。堂本光一主演の『Endless SHOCK』でパフォーマンスを披露したり、後進の指導にあたるなど、活躍の場を広げている。

公演情報
〔演目〕「ブラスト!ブロードウェイ・バージョン」
〔公演日程〕8月3~5日/東京厚生年金会館、8月8日~9月9日/東京国際フォーラム・ホールC、9月13~23日/大阪厚生年金会館、9月27~29日/まつもと市民芸術館

〔問い合わせ先〕キョードー東京 03-3498-6666
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