歌舞伎/歌舞伎関連情報

南北ならではの面白さ『盟三五大切』その1(2ページ目)

鶴屋南北の作品が通しで上演!となると、ついついウキウキ気分になるのは筆者だけではないだろう。以前ある役者さんに聞いた話によれば、これは役者も同じらしい。

執筆者:五十川 晶子

歌舞伎の舞台はよく一つの「絵」のように語られる。その場合全体図の中で、この人物はこういう役割、その人物はそういう役柄と、役柄・機能がはっきりしている。
南北の作品ではそのルールはときに通用しない。「悪いやつだと思ったら、最後には善人に」という単純な二面性でもない。誰もが、誠実なところ、ずるいところ、欲望に弱いところ、残忍なところなど、多面的に描かれているのだ。
典型・役柄によって構成された「絵」ではなく、その時代に生きている人間たちの人生の断面がリアルに描かれ、それを私たちは覗き見しているような気がするのだ。

11月歌舞伎座の『盟三五大切』もその典型。

さて、ごく簡単にあらすじと見どころをご紹介しよう。
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