こちらまでウキウキ気分の十八代目中村勘三郎襲名披露興行
江戸に歌舞伎の櫓を最初に掲げた初代中村勘三郎から400年。ついに十八代目が誕生した。代々座元(興行主)としての名前だった中村勘三郎を、一代で役者の名前としてビッグにしたのが先代の十七代目勘三郎、新・勘三郎の父である。
勘三郎襲名を祝う鮮やかな幕 |
その父を「大好きだった」という新・勘三郎。コクーン歌舞伎や、野田秀樹との新作歌舞伎、大人計画への出演、平成中村座、ニューヨーク公演、渡辺えり子が書いた最後の勘九郎出演作品・・・・。一方で、頑ななまでに父の教えに従い古典の修行を積んできた。古典の歌舞伎でも新作でも、勘九郎が出演する舞台には、いつもウキウキする気分が満ち溢れた。「芝居を絶対面白くしてくれる!」そんな期待を掛け値なしに抱かせてくれる稀有な存在の勘九郎。ビッグネーム「勘三郎」は、文字通り「待ちに待った!」襲名だった。
だがその直前に、次男・七之助の事件が飛び込んできた。様々な媒体で、勘九郎は「絶望」「がらがらと音を崩れた」と奈落の底を見たことを吐露していた。七之助は三月休演となり、様々な思いが交錯する中で、襲名興行は始まった。襲名披露興行記者発表はココ。