毎月上演しているのは東京・東銀座の歌舞伎座。年に数回行っているのが、東京・半蔵門の国立劇場。他に、東京なら新橋演舞場、浅草公会堂、三越劇場など。名古屋では御園座、大阪松竹座、京都・南座、博多座・・・と、歌舞伎は全国で上演されている。地方巡業の公演も多く、各地のホールや劇場でも行われている。
また役者や舞踊家による自主公演なら、期間は短いけれど、これもいろいろな劇場で行っている。
地方の芝居小屋でも歌舞伎は人気。こんぴら歌舞伎や、秋田の康楽館、水害後に再建なった嘉穂劇場など、話題の小屋が全国に散らばっている。小さな、木のぬくもりのある小屋で、役者がすぐそこに感じられるような舞台なら、歌舞伎はもっと身近になるかも。
中村勘九郎一座による平成中村座も、こんどはどこに登場するのか!? 楽しみだ。
●チケットがとれない
襲名披露興行や、人気役者の顔合わせなど、話題の興行はなかなかチケットが取りにくい。ただ、電話予約だけではなく、現在はWEBでの予約ができるようになり、かなり負担は軽減されている。(ただ、販売開始日など、予約サイト自体にアクセスが集中してしまってイライラすることもなくはない)
また、「コレは!」と思う役者を見つけたら、後援会に入るのも手。
さらに、意外に当日券がひょっこりあったりする。例えば歌舞伎座の場合、見たい日の当日10時から劇場窓口で受け付ける。
一幕見席なら、1~2の演目だけ、観たい演目だけを観ることができる。これも上演時間に合わせて一幕見席の窓口に並んで入手する。ただし、昨今この一幕見席は人気が高い。並ぶ覚悟で取ることをおすすめする。
食堂などもお正月らしく。 |
●おすすめの座席は。
リーズナブルにいくなら三階席や一幕観見席。でもじっくり見たければ一階席や桟敷席・・・と、席の種類はいろいろある。
でも初めて観るのに、花道が十分に見えづらかったり、役者の姿が小さかったりするとなんとなく寂しい。初めてこそ、ちょっと奮発してイイ席の方がたっぷり楽しめて、「元が取れた!」という気分になれるかも。
思い切って最前列もおすすめだ。舞台全体を見渡せるのは前から7~9番目あたりの中央のブロックがいいといわれるのだが、好きな役者をそばで観たいのなら、前から三列目くらいまでで予約してしまうのもいい。あるいは、花道側もok。
衣裳の衣擦れの音、汗でにじんだ隈取り、「ハッ、ムッなどの役者や演奏者の息遣い、それらがクリアに見えると、返って歌舞伎も身近に感じられるかも。
歌舞伎は「観てみようかな」と思ったときが、いいチャンス。(この記事を読むよりも、まずは観てみるのが一番なんです、ハイ)。
(「その1」はココ)