当る酉歳 吉例顔見世興行 十一代目市川海老蔵襲名披露
11月30日初日~12月26日千秋楽
パリでも襲名披露興行を行った海老蔵、フランス語での口上も随分練習したとか。その凱旋公演ともいえる京都っ子が待ちに待った南座での襲名披露。
顔ぶれも
市川團十郎、市川海老蔵、尾上菊五郎、片岡仁左衛門、市川段四郎
中村雀右衛門、中村鴈治郎とベテラン揃い。尾上松緑、尾上菊之助、市川亀治郎といった若手も顔をそろえて楽しみな襲名披露だ。
昼の部 10時半~
『箱根霊験誓仇討』はこねれいげんちかいのあだうち
『歌舞伎十八番の内 暫』しばらく
『身替座禅』みがわりざぜん
『お祭り』おまつり
夜の部 4時~
『梶原平三誉石切』
『十一代目市川海老蔵襲名披露 口上』こうじょう
『隅田川』すみだがわ
『歌舞伎十八番の内 助六所縁江戸桜』すけろくゆかりのえどざくら
●さて大阪は松竹座
十一月特別公演
11月2日初日~25日千秋楽
13時開演(5、12、19日は17時開演)
『伽羅先代萩』めいぼくせんだいはぎ
坂東玉三郎の堂々とした美しい政岡に、凄みの市川染五郎の仁木弾正、中村扇雀の八汐の迫力に坂東弥十郎の荒獅子男之助の生きの良さ。
『船弁慶』ふなべんけい
さらに「ナイトシアター」では
11月8日初日~24日千秋楽 午後6時半の開演
『天竺徳兵衛韓噺』てんじくとくべえいこくばなし
天竺(インド)へ渡ったという船頭の徳兵衛が大活躍。国を滅ぼす大悪党の徳兵衛は、巨大なガマの妖術を使って姿を消してしまう?・・・ 徳兵衛に染五郎が三役早替わりで勤める。
秋から冬にかけて見応えタップリ、ご贔屓役者勢揃いの歌舞伎で盛り上がろう!
さらに、「11代目市川海老蔵襲名披露パリ公演」を納めたばかりの市川團十郎と海老蔵の揃った、初春のひさびさの東京公演も見られる。「急性前骨髄球性白血病」を克服した團十郎と海老蔵の二人が東京で拝めるのは五月の襲名披露興行以来。
2005年6月に福岡・博多座で海老蔵襲名披露公演が予定されているが、正月は東京・新橋演舞場に出演といううれしい顔合わせだ。
演目は未定。團十郎と海老蔵の新橋演舞場の出演は、新之助時代の2003年11月の「宮本武蔵」以来。これは見逃せない!
もちろん浅草公会堂では中村獅童、片岡愛之助、中村七之助などの若手歌舞伎俳優が出演する「浅草歌舞伎」も。
1月2日~26日
『御所五郎蔵』七之助、亀鶴、男女蔵/獅童、亀治郎、愛之助
『春興鏡獅子』亀治郎/七之助
『恋飛脚大和往来』亀治郎、七之助、愛之助/愛之助、亀治郎、男女蔵
今度のチラシ、ポスターはどうなるのか? こちらも非常に楽しみである。
歌舞伎座、国立劇場、新橋演舞場に浅草・・・東京では正月に四座で歌舞伎競演といううれしい(懐寒くしてくれる)ラインナップとなった。