そしておくださんがいつも繰り返し語るのは「歌舞伎には並々ならぬ恩がある」という台詞だ。おくださんの「恩」とは?
「20代後半で僕非常に落ち込んでまして。大失恋はするし、留年は繰り返すし(笑)。ほんとに何もかもだめという頃がありました。そんなときに歌舞伎を観てすごく力づけられたことが何度もあったんです。古典芸能とはすごい力があるものだなあと。だからこの仕事で歌舞伎への恩を返したい。映画やダンス、ゲームやインターネットなどいろいろな楽しみの選択肢の一つに、歌舞伎を観に行くことが何気なくサラッと入るようになればと思います。お正月と夏は観るとか、千本桜だから行こうとかね。イヤホンガイドはそのステップとして利用してもらえればいいなと思います」。
●おくださんが銀座や目白のカフェで、歌舞伎についてのお話の会を開催しています。コーヒー・ケーキ、あるいはワインとオードブルを楽しみながら、おくださんと歌舞伎について語りませんか。
「歌舞伎を楽しむ会」
2003年3月15日(土)PM14時~。
東京・銀座 店名「樹の花」会費2000円(お茶付)
03-3543-5280(要予約)
3月19日(水)PM20時~、20日(木)AM10時~。
東京・目白 店名「ル・プティニ」(内容は「樹の花」と同様)
03-3950-1466(要予約)
●2003年度4月 毎週土曜 教育テレビ
PM12時半~ 「NHK歌舞伎鑑賞入門」おくださんが出演します。お楽しみに。
NHK古典芸能番組一覧
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