広末涼子「New York RH Avenue 2003」 エンターブレインムック 1900円

広末涼子の三年ぶりとなるDVD写真集RH AVENUが発売された。サブタイトルにSeparateStayleDVD Magazineとあるように、オーソドックスなスタイルの写真集ではなく、65ページの写真集と60分サイズのDVDと合わせて1900円と、お買い得な値段となっている。本の業界は、価格があまり下がらないものだが、アイドル写真集も最近はミニエッセイ+DVDとか写真集+DVDで2000円をきるものも出始めている。DVDだけで、40-60分で2800-4000円あたりが相場であることを考えると買いやすい値段である。映画恋愛写真ののメイキング+プライベートをテーマにした映像であるが、DVDは写真集と同じくニューヨークで撮られたものであり、松田龍平と共演の映画「恋愛寫眞」の舞台であるニューヨークを題材にした一冊である。

広末涼子のプライベートについてのプライベート編と映画「恋愛写真」のメイキング周りの二編からなる。広末涼子にとってプライベートとは何ですか?というインタビュアの質問からはじまる。レストランでの会話からはじまり、ミュージカルや美術館をまわったりしながらの感想、都内で好きな場所、自分の部屋についての質問、お気に入りの店、恋の始まりかた、運命的な出会い、周りの人間にどう思われているかなど。リラックスした雰囲気で自分のプライベートに関する話題のやりとりを行っている点が注目される。本人が普段、カメラが回っていると極度に緊張し、プレッシャーがかかる方だが、今回は普段のままでいいといわれ非常に楽だったというように友人との会話のような感じですすめられており、タイトルどおり、プライベートの広末涼子そのままが出ている感じがする。余談だが、この中で出てくる某公園近くで広末涼子らしき女性を見かけたことがあるが、やはりあれは広末だったか!と勝手に納得してしまった。

メイキング編では、撮影本番からカット後の表情、メインは堤幸彦監督との対話で、ニューヨークを題材にした話題や映画の話題についてやりとりされている。映画恋愛写真についての会話の中では幽霊の役どころなので感情表現が難しかったという広末の発言に監督は「何いってるの」「微笑んでいるが実は悲しいは上手でしょ」と言っていたのが印象深い。

広末は微笑んでいるのに悲しいのだ。広末涼子の幽霊役の抜擢には、この視点もあったのではなかろうか。確かに広末には、監督がいうように「笑っているのに悲しい」写真は多い。モナリザが笑っているのに悲しいのと同じ微笑である。それが、広末の神秘性につながっている。監督もどうしてそんなに「微笑みが悲しいのか」と問いかけている。堤監督は「ケイゾク」で中谷美紀、「トリック」で仲間由紀恵を採用しているが、どれもモノノミゴトにはまっているのは周知のとおり。監督の女優を選択する視点は奥深いものだと感心する。会話の中では、監督は広末涼子には今後暗い役、とか汚い役とかにチャレンジしてもらいたいと言っていたが、堤マジックにかかるとどんな広末涼子になるのか非常に楽しみである。

映画 「恋愛寫眞」
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