B級映画とZ級映画
この映画ほど、タイトルやパッケージ画像と内容が違う映画はまず、ありません。お試しあれ。 |
低予算で格落ちの俳優を使った映画のほうは、B級映画と呼ばれ、元アメリカ大統領ロナルド・レーガンもかつてのB級映画俳優。
低予算で製作日数も短く面白さだけを追求した映画は、今でもB級映画と呼ばれますが、メジャー作品のように気取ったところはないのに、格別に面白いという賞賛の意味で使われることもあります。
B級作品より粗雑で低予算、奇をてらったりパロディ的な怪作映画は、Z級映画と呼ばれることもあります。Z級映画の代表作には、『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』や『死霊の盆踊り』、『女子高生チェーンソー』、『デスバーガー』など、数多くのホラー作品に見られますが、熱狂的なファンを生み出す作品もあるのです。
伝説となったB級映画
スーパースター、アーノルド・シュワルツネッガーを生み出し、世界興行収入ナンバーワンの『タイタニック』の監督ジェームズ・キャメロン監督の出世作 |
『スパイダーマン』のサム・ライミ監督のデビュー作『死霊のはらわた』は、カルト映画としても、記念碑的作品。スティーブン・スピルバーグ監督には『激突!』があります。優れた監督は、低予算のB級映画でも、優れた作品を生み出しているようです。
アメリカンニューシネマの傑作として評価が高かった『バニシング・ポイント』。B級映画にオマージュをこめたタランティーノ監督の『デス・プルーフinグラインドハウス』で、言及されたおかげで、改めて光が当たった作品です。
ベトナム戦争後のアメリカの現状を焦燥感と疾走感を白のダッジ・チャレンジャーを転がすことで描いています。あえてB級作品とするなら伝説的レベルの作品です。
不定期連載の『B級映画パラダイス』の次回は、B級映画専門俳優作品の特集を予定しています。お楽しみに!
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