海外紀行よりも散歩が熱い!!
桜は桜/夢になりたい (Single)~谷村新司 ※「ぶらり途中下車の旅」エンディング・テーマ。四季を通して4曲の番組エンディングテーマを谷村新司が書き下ろしで作詞・作曲した作品のラストを飾る春バージョン。 |
一般の旅番組と違うのは、リポーターが特に目的を定めず路地をブラブラと歩いている(ように見える)こと。こう書くと「ヤラセ?」と誤解されるかもしれませんが、最低限の下調べは番組制作上不可欠なもので、それをふまえてリポーターが寄り道し、地元の人と触れ合うのが、散歩番組の醍醐味でしょう。
もう一つの条件は、散歩だけにやはり近場を歩くということ。東京制作の番組であれば、都内を中心とした街中、それも半径1キロくらいをエリアにしていました。ただ、もともと関東ローカルだった番組が、徐々にネットを増やしたりBSで放送されたりで、日本全国で「東京下町散歩」が見られるのも普通になってきましたが。
お~や、今日はどちらまで?
散歩番組ブレイクのきっかけを作ったのは、やはり「ぶらり途中下車の旅」(日本テレビ系)の功績でしょう。東京および関東近県の鉄道沿線を巡る紀行番組ですが、当初から鉄道よりも、途中下車しての路地歩きに力を入れていたのが受け、長寿番組として多くの視聴者に愛されています。番組の性質上、鉄道を使って移動することから、厳密には散歩番組と呼ぶのは難しいかもしれませんが、滝口順平のとぼけたナレーションや、肩の力を抜いたリポーターの自然体ぶりなどは、確実に以降の散歩番組に生かされてます。
そして、今が旬の散歩番組といえば