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デーブ・スペクターのKYギャグに痺れろ!(3ページ目)

ふと気付くと、長年に渡って浮き沈みなく芸能界に独自の地位を築いてきた面白外国人タレント、デーブ・スペクター。最近ではKYなギャグが、逆に人気を呼んでいるとか。そんな不思議な魅力のデーブに迫ってみます。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

唯一、デーブを脅かした男は?

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『放送禁止歌』森達也(知恵の森)
「第3章 放送禁止歌 日本VS.アメリカ」でのデーブ発言を読めば、実は優秀なジャーナリストなんだと気付くはず
つい最近までは、自虐、KYに加えて、わざと日本語を取り違えるネタも多用していたデーブ。しかし、ある事がきっかけで彼はそれを封印してしまいます。それは、突如バラエティの世界に現れたボビー・オロゴンが、デーブ以上にうまく間違えることができたから(笑)。

その代わりに最近多用しているのが「実は英語があまりうまくない」というギャグ。たまに来日タレントの通訳をして褒められたときに「英検3級ですから」と返すのも、そのバリエーションでしょう。いつも好き勝手なことを言ってるように見えるデーブですが、誰よりも日本人に向けた笑いを考えているようです。

テレビではほとんど見せない真面目な一面

本国アメリカのTVプロデューサーとしても活躍するデーブですが、日本のテレビで見せない生真面目さを発揮して話題になったのが、ドキュメンタリー監督・森達也とともに手掛けた書籍「放送禁止歌」でしょう。作中で森と対談するデーブは、いつものジョークを交えながらも、日米の差別意識の違いを的確に指摘し、その理解の深さを伺わせます。

テレビのワイドショーでも、時おり鋭いコメントを発しますが、それ以上にKYギャグが満載なので、視聴者にはkYキャラだけが記憶に残ります。それことが彼にとっての本望であり、その辺りを熟知しているからこそ、20年もの間、第一線で行き続けているのでしょう。

ここまで読んで「デーブ見直したよ」と思った方もいらしゃるかもしれません。しかし、だからと言って今後は尊敬の目で見たりするのは止めきましょう。今後も「しょうもないことを言うKYガイジン」という目で見られることこそが、デーブが芸能界で長くやっていく原動力のようなものなのだから。

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