人気の秘密はバランス
 |
| 『スーパーチャンプルナイト! 完全版』(エイベックス・トラックス) 『少年チャンプル』からの人気者も登場する、総決算的ライブイベント |
ダンステクニックの凄さだけでは、固定のファンはついても、ダンスに詳しくない視聴者を振り向かせることは困難。L.L.BROTHERSに代表されるカッコ良いダンスと、山本太郎やどすこい同好会が見せるコミカルなダンスがミックスされたからこそ、笑いも感動も増幅されたのでしょう。
その後の山本太郎の活躍は、誰もが知るところ。また、L.L.BROTHERSも現役で息の長い活動を続けており、れいかん・やまかん・とんちんかんの田中傑幸は、ダンスサークルを主宰し、後進を育成しながら、現役として今もパワフルに活動しています。
「ダンス甲子園」の遺伝子は今も
96年に「元気が出るテレビ」も終了し、ダンスブームも一段落を迎えたかに見えました。しかし世紀をまたいで2004年には、DA PUMPがMCを務めるバラエティ「少年チャンプル」（日本テレビ系）の中でストリート・ダンスをフューチャー。現在も「スーパーチャンプル」とリニューアルして、ストリートダンサー達のパフォーマンスにスポットを当てています。また2006年には、「24時間テレビ」（日本テレビ系）内で、KAT-TUN司会により「ダンス甲子園」がまさかの復活を遂げました。その反響は著しいものがあり、好評を受けて同年12月にも特番が組まれ、昨年の「24時間テレビ」でも開催されるなど、ブーム再燃の兆しが見えています。
本家甲子園に勝るとも劣らず、青春の汗がほとばしる「ダンス甲子園」。一つのことに打ち込む姿は、若者を最も光り輝かせる効果があるのかもしれません。
【関連リンク】
・バラエティ文化論
【最近の記事】
・広川太一郎が僕らに残してくれたもの
・TVで楽しむ!! 特選ヒッチハイクガイド
【おすすめガイド記事】
・小島よしおのギャグのルーツはどこに?
・あえて今、ロンブー淳について考えてみる
・“エンタの神様”について考える
