戦後日本の芸能を支えた「ナベ」
にしおかすみこのDVD『あたしだよ!!』(ビクター) 昨年ブレイクした、意外と苦労人な女芸人。「かくし芸」でもガンバってました |
いわずと知れた、もっとも歴史と実績を誇る芸能プロダクションですが、ここ最近は特にバラエティの分野に次々と逸材を輩出して、新たな時代を切り開いています。そんなナベプロについて、新年早々、じっくりコトコトと考えてみたいと思います。
まずは基本知識から
株式会社渡辺プロダクションは、戦後芸能史を語る上では欠かすことのできない芸能事務所ですが、現在は12社1財団を統括する持株会社として存在し、タレントマネージメントは主にワタナベ・エンターテインメントが担当しているそうです。昨年は、ナベプロの代表タレントであったクレージーキャッツ・植木等の死去というショッキングな出来事がありました。その一方で、にしおかすみこ、ギャル曽根、中川翔子など順調に若手が育っているのは、ナベプロの先進性が今も健在であることを示しています。
しかも、この3人が凄いのは、いずれも新たなジャンルを切り開いてメジャーになったということ。彼女たちの活躍でバラエティの領域が、いっそう広がりを見せたことは間違いないでしょう。こうした快進撃の源は、いったいどこにあるのか?
次のページでは、そんなナベプロの牽引車といえば……。