突如現れた伏兵、M‐1を制す

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『M-1グランプリ the BEST 2001~2006 DVD BOX』(よしもとアール・アンド・シー)
これを見れば、M-1のすべてが分かる!
一年の最後を飾る最大級のお笑いイベントとしてすっかり定着した『M‐1グランプリ』。数えて第7回となった今年は、クリスマスイブイブの12月23日に開催され、超ダークホース、サンドウィッチマンの優勝で幕を閉じました。

事前の下馬評では、今度こそ笑い飯がグランプリを獲得するのではという声が高く、圧倒的な人気を誇るキングコングや、今年が最後の挑戦となるトータルテンボスも有力な優勝候補として挙げられていました。まさか、ほとんど無名に近いコンビが敗者復活戦から勝ち上がってくるとは、予想もしなかったのでは。

実を言うと、当ガイドも某雑誌にこのM‐1の事前予想を載せてもらったのですが、惜しくも(というか見事なまでに)外れてしまいました。そこで誠に勝手ながら、その言い訳も兼ねたところでのM‐1総評を進めさせていただきます。今年最後ってことで、まあ大目に見てください(笑)。

本命はなぜ最終決戦に進出できなかった?

M-1に注目する多くの人が本命に挙げた笑い飯ですが、当ガイドは「今年は難しいのでは」と密かに思っていました。一番の理由は、やはりネタ順がトップになったことでしょう。笑い飯が演じる変則的なネタは、客席がある程度暖まった時こそ本領を発揮し、客席もある程度緊張しているトップにはいちばん向いていないように思えます。

そんな彼らも2005年の第5回大会では、トップに登場しながら最終決戦まで勝ち残った実績があり、順番の不利を跳ね返す可能性もあると、密かに期待していました。多くの笑い飯ファンもそれを望んでたハズですが、いざ彼らがセンターマイクを挟んで演じたネタは、かなり毛色の違ったものでした。

Wボケで知られる笑い飯ですが、今回のギャグは2人とも「ウィーンガシャン」の連呼。アクションでボケるという、ある意味、漫才の歴史に残る新手法でしたが、新し過ぎて観客の大部分がついてこれなかったようでした。結果第5位で最終決戦進出ならず。しかし、ここは晴れの舞台に実験的手法を繰り出した彼らの心意気を褒めるべきなのかもしれません。

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