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小島よしおのギャグのルーツはどこに?(3ページ目)

ただいま人気絶頂のピン芸人・小島よしお。「そんなの関係ねえ」のギャグで大ブレークしましたが、そもそもあれってなぜ面白いんでしょうか? こんな単純な疑問から、流行語の歴史をさかのぼってみたいと思います。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

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ギャグのルーツは60年代

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マジ☆ワラ vol.5 5人組ユニットWAGE時代のコントが楽しめます。ちなみに、右から二番目のアフロが小島くんです
波田陽区や小島よしお達のギャグのルーツは、いったいどこにあるのか? いろいろ調べた結果、なんと今から50年近くさかのぼった1960年に、ルーツを見つけることができました。

別に芸人やタレントが発信した言葉ではないのですが、テレビやマスコミに乗って広まったという点では、最近の流行語と変わりません。それは動乱の学生運動の真っ只中で、誰もが叫び始めた「ナンセンス!」の一言でした。

これが流行したのは、時代的な背景はもちろん、おそらく言葉自体にもパワーがあったからでしょう。当然、新しもの好きのテレビでも頻繁に取り上げられ、すぐに子供達が先取りして使い、いつしか日本全国で使われる流行語となったのです。

流行語を求める心理

ところが流行語のさだめで、一定期間を過ぎると自然にパワーダウンしてしまい、いつのまにか時代遅れの死語に。しかしそれでも、周囲から受ける有形無形の圧力に反発したい気持ちは、時が経っても誰の心の中にもフツフツと潜んでいるんですね。

その後の流行語にもドリフターズ・荒井注の「なんだバカヤロー」や、寅さんこと渥美清の「それを言っちゃあおしまいよ」なんていう言葉が流行りました。どちらも、一般人がフツーに使う流行語。こうして並べてみると「そんなのカンケーねぇ」が受けたのも、当然という気がしてきます。

いつまでも言い続けてほしいけど……

先日あるバラエティでも「ビリーもオレも一発屋、でもそんなのカンケーねぇ!!」と、本人自ら叫んでました。所属事務所の先輩にダンディ坂野がいることを考えても、その後は既定の路線を進むことになるのかも。

いちばん旬のこの時期に、将来どうなるかを考えるのは、まさに「そんなのカンケーねぇ」でしょう。ただ一ファンとしてお願いしたいのは、今のスタイルの封印だけはしないでほしい。最近、再ブレークを果たしたルー大柴のように、どれだけステイタスが上がっても、すぐに海パン姿に戻れる「勇気」を持っていて頂きたいと、心から願っています。


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