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女子アナとバラエティの密な関係(2ページ目)

とどまるところを知らない女子アナ人気。局にとっては、控え室もギャラも派生しない、数字もいいと3度美味しい女子アナたち。今回はそんな「女子アナ」を切り口に春の特番バラエティ番組を解説します!

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

豊富な女子アナを有効に配置するフジテレビ

もともと女子アナブームの火付け役だったフジテレビですが、今も変わらずバラエティに富んだ優秀な人材を、豊富に抱えているようです。まず、誰もが認めるフジの2トップ、中野美奈子と高島彩は、恒例の『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』で、今回もW司会を務めます。

彼女たちに続く存在の平井理央、戸部洋子。そして天然の魅力を振りまく斉藤舞子と、様々な魅力を持ったメンバーを、見事に適材適所へ配置できるのが強みかもしれません。

ちなみに、これまで2回放送され、今後も特番での登場が待たれる『爆笑レッドカーペット』の司会は、上記の誰でもなく、中村仁美アナが担当しています。それまでお笑い番組での印象は薄かったのですが、アドリブを交えての進行は、実に見事。フジの層の厚さを改めて実感しました。

順調さを維持するテレ朝、テレ東

意外、と言っては失礼ながら、バラエティ向きの女子アナが充実しているのが、テレビ朝日、テレビ東京。両局に言えるのが、当初ぎこちなかった女子アナが、見る見るうちに成長して、バラエティを仕切れるようになっています。育て上手なスタッフがいるんでしょうね。

テレ朝では、この春も『くりぃむナントカSP』が放送されますが、今回のメンは「大木優紀VS前田有紀の激烈女子アナ・バトル」。同期の2人が番組アシスタントの座を賭けてバトルを繰り広げるという、他局ではなかなかお目にかかれない要チェック・バラエティです。

また、『愛のエプロン』や『史上最強のメガヒットカラオケBEST100』の司会を担当する武内絵美、『ミュージック・ステーション』、『草野☆キッド』を担当する堂真理子も、バラエティならではの進行が分かっているアナウンサーであり、そのせいか、これまでテレ朝はあまりフリー・アナを起用してこなかった面があります。

一方のテレビ東京は、『アド街ック天国』を担当する大江真理子や、『やりすぎコージー』や特番の『一茂&良純が○秘リサーチ我が家は変じゃない!1億人お茶の間の真実(仮)』で進行役の大橋美歩が、ここも2トップで様々なバラエティを見事にさばいています。まさに少数精鋭という言葉が相応しいのでは。

女子アナにとってバラエティとは?

いろいろ書いてきましたが、バラエティの面白さは、出演者の地が一瞬見えてしまう点にあると思っています。ニュースや報道番組に出演している時には、冷静沈着に見える女子アナの皆さんを、バラエティで見ると案外そうでもないことに気づいて、思わず笑ってしまったり。

ただ、ほとんどの女子アナがそうだと思うのですが、ニュースや報道番組がやりたくて入社を希望したのであって、バラエティがやりたくて入った人はいないと思うんですよ。それでも、健気にバラエティで活躍する彼女たちって、本当に真面目なんだと思うし、陰ながら応援したくなってしまいますね。


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