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ニュータイプの文化人タレントたちに迫る!(2ページ目)

今も昔も、バラエティをピリっと引き立たせてくれるのが、文化人タレントの皆さんです。その起用傾向には、時代の流れの中で変化が見られるような…。という訳で、当今TV文化人事情に迫ります。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

文化の香りが生み出す奇人変人

 
おすぎとピーコのこの映画を見なきゃダメ!!
岡本太郎という、テレビ史に残る異色タレントを生み出した実績を受けて、バラエティは変人奇人の文化人を数多く登場させました。直木賞作家の志茂田景樹、発明家のドクター中松、演出家の和田勉などなど。

今ではすっかりベテラン的存在のおすぎとピーコにしても、映画やファッションの評論家という肩書きがあったからこそ、テレビデビューが可能になったという過去があります。その結果、従来あったタブーが取り払われ、今ではオカマ系タレント達もすっかりバラエティの華となりました。このような偉業を成し遂げたスゴイ人達ではありますが、その話はまたいずれ。

こうした文化人の皆さんが頻繁に起用された背景には、「変人」でありながらも、テレビの約束事をきっちりと守ってくれる常識は持ち合わせていたという理由もあります。芸術の世界には、世の中の約束事など無視して生きているホンモノの変人も存在するようですが、そういう方はなかなかテレビの人気者にはなれないようで。

テレビのフレームにぎりぎり納まる変人



時が経つとともに視聴者もそのあたりの事情を薄々と察してきますが、それでも変わらず、異色文化人はお茶の間に受け入れられていきました。テレビを見ている者にとっては、ノンビリ笑ってみていられるレベルの変人が、ちょうどいいってことになります。

ちなみに、テレビ画面上にもっとも多くの奇人変人を輩出してきたのが、テリー伊藤こと、天才ディレクター・伊藤輝夫ですが、この方の話もいずれジックリと紹介させていただきます。

「変人」は文化である



話をもとに戻すと、文化人でもタレントでも、面白がらせてくれれば別に構わないという意識が、視聴者の間に根付いていったのです。文化人という肩書きが合ったからこそ認められていた「変人」は、それ自体が個性と認められ、テレビ(特にバラエティ)の世界で大暴れする事になります。

その一方、従来からあった文化人の指定席も、ますます注目度が高くなっていきました。その結果、ただ席に座って適当に喋っているだけでは済まなくなって来ます。

現在は文化人タレント花盛り
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