なぜ、テレビ番組に文化人を登場させるのか?

 
明日の神話 岡本太郎の魂〈メッセージ〉
答・番組に文化の香りを漂わせたいから……。これが大正解だった時代も、確かにありました。民放よりもNHKに出演する事が多く、専門知識の必要な番組では、分かりやすい解説を行い、娯楽番組の中には格調高さを漂わせてきた。それが文化人タレントでした、以前は。

しかし時代は移り変わって、バラエティが多様化するとともに、出演する文化人の皆さんの役割も多様化していきます。古くからある分野では、コメンテーター、クイズ解答者、審査員などが代表的なものでしたが、最近ではトークバラエティや、グルメ番組のゲストとして登場することも珍しくありません。

なぜそこまでして、バラエティは文化人を必要としてるのでしょうか。その解答を探るためにも、文化人タレントの現状を探っていきます。

「変人」としての文化人が評判に



長らく、教養を求めて文化人を登場させてきたテレビは、時代を経るうちに文化人の別の側面に気付いてしまいました。それが「変人」としての文化人でした。ここから、バラエティ番組への文化人の進出が盛んになってきました。

その代表と言っていいのが、先ごろ巨大壁画「明日の神話」の復活で大きな話題になった芸術家・岡本太郎でしょう。その名を広く海外にも知られている岡本氏ですが、なぜかテレビバラエティへの出演も頻繁にこなしていました。

何を喋るのかスタッフにも予測できない。それどころか、どう動くのかさえも判らない。テレビには一番不向きともいえるこの人を、視聴者は大歓迎し、スタッフ側もなんとか岡本太郎という個性をカメラのフレームに納めようと努力を重ねたのです。

岡本太郎の後継者と言えば……