お笑い芸人の多くは売れるまでに厳しい「下積み」を経験し、そこから這い上がってタレントとしての地位を築き上げるものです。しかし!世の中にはメディアに露出することなく延々と「下積み生活」を送り、いたずらに年を重ねてしまっている芸人さんが山のように存在することも事実です。ではなぜそういう人は「下積み」から抜け出せないのでしょうか?今回はそんな切り口で、「ダメ」な下積みサイクルをご紹介します。若手芸人さんには叱咤激励の意味を込めて、一般の皆様には若手芸人の実情を垣間見る一助としてご覧ください。
お金にまつわる「ダメ」な下積み 貧乏編
下積み芸人はお金に困るあまり、「ダメ」な金銭感覚が身につくことがあります。 |
例えば食事。お金がなく、贅沢が出来ないため食費を切り詰めます。そうすると必然的に「安価」なものに目がいきます。身近なところでいうと100円のハンバーガー。「これは安い!」と鬼の首を取ったような勢いで彼らはハンバーガーを3つ買います。お会計は300円。「いやぁ、安く済んだな~」と口の周りにケチャップを付けながら満足気な表情を浮かべます。しかしながら若い男子の胃袋は嘘をつけません。すぐに空腹感が襲ってきます。そして彼らはあっさりと誘惑に負け「どうせ安いから」という理由で再びハンバーガーを3つ買います。これでトータル600円。そこでケチャップを拭きながら思うのです。「あれ?牛丼食えたな…」と。全力でグッドアイデアだと思いながらも、実は物凄く非効率な金遣いを知らず知らずのうちに繰り返してしまいます。すなわち無意識の無駄遣い。「ダメ」度20%くらいですね。
お金にまつわる「ダメ」な下積み 小金持ち編
一方、貧乏イメージの強い下積み芸人さんでも割の良いバイトをしていると結構裕福に暮らせることもあります。芸人としてではなく「バイトで食えてしまっている」状態ですね。彼らはコンビニで850円くらい平気で使います。金銭的に「なんとかなっている」ので、なんとなくご飯が食べられて、なんとなく洋服も買えて、なんとなく生活が出来てしまうのです。あらゆる事がなんとなく…、なんとなく…。これではハングリー精神を養えません。気が付けば年齢も30歳が目前に迫り、それに比例して気が付けばバイトでの地位も驚くほど偉くなっていたりします。こうなると危険な兆候。もうしばらくすると、店長から「社員にならないか?」と誘われるはずです。「なんとなく精神」で下積みを過ごしてしまうと、その結末は「なんとなく社会人」になるケースがほとんどです。この「社員にならないか?」に含まれる「ダメ」度は50%を越えます。さて、それでは「お金」以外の要素でみるとどうでしょうか。