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これはNG!若手芸人の「ダメ」な下積み(2ページ目)

お笑い芸人になるうえで、切っても切り離せないのが「下積み」生活。誰もが通るこの道ですが、ここで埋もれてしまう人にはそれなりの「ダメ」要因が存在します。さて、それはいったいどんな要因でしょうか?

執筆者:金田 有朋

時間にまつわる「ダメ」な下積み 感性貧乏編

「時間」は生活を送るうえでの基本要素。しっかり管理する意識が不可欠です。
時間管理は日常生活の基本。お笑い芸人といえど、そのルールは変わりません。
続いては「時間」にまつわる話です。「貧乏暇なし」とはよく言ったもので、若手芸人さんはバイトや稽古に明け暮れて、思いのほか時間がありません。そしてそれが続くと「こんなに頑張っているのだからいつか報われるだろう」と勘違いをしてしまいます。ちょっと危ない発想です。なぜなら時間がないあまり、演劇・音楽・ファッション・社会・経済など、あらゆる情報を吸収する時間もないからです。ヘタをすると「お笑い」というジャンルにしても、自分たちよりお客さんの方が情報感度が高いという事態に陥り、ネタのウケも減少してきます。お笑い知識の逆転現象です。

するとこういう人たちは、自分たちの情報不足を棚に上げて「客は俺らの笑いを分かってない。」などと言い始めます。さらにそれを周りの芸人同士で慰め合うのです。正直これは「ダメ」度80%近いですね。「ダメ」の悪循環です。自分なりに「笑い」のポリシーを持つことはとても大事ですが、それと同様に「世間の情報」を肌で感じ取ることも大事です。いくら時間がなかろうが、「世の中」に対する感性を鈍らせてはいけません。なぜなら芸人さんが笑わせる対象の多くは「世の中の人」なのですから。

時間にまつわる「ダメ」な下積み 甘えんぼ社会人編

次に、直接的な「時間」という意味でいうと若手芸人の中には「遅刻魔」が非常に多く存在します。そういう人たちは、えてして稽古の時間もダラダラしがちです。正直、芸能界というところは普通の世界と時間の流れ方が違う部分もあるかと思いますが、お笑い芸人だろうとサラリーマンだろうと社会人は社会人です。「組織の歯車になりたくないから」、「自分のやりたいことをやりたいから」というのは社会のルールを逸脱して良いという意味ではありません。お笑い芸人という仕事は社会から甘えるための仕事ではないのです。自分の力量で勝負しなければならない仕事だからこそ、もっと時間の流れと価値を意識するべきです。こういう基本的なことが「~年後までにTVに出る!」とか「~歳までに番組を持つ!」という自分のタレント生命を計画的に推し進める根幹といえるでしょう。

とまぁいろいろ項目立ててお話しましたが、要は「当たり前のことが当たり前に出来るか」ということに尽きるかもしれません。「ダメ」な下積みは十中八九、環境のせいではないですから。別に器用に生きる必要はありません。「笑い」に対する思いだけが突出していて、人付き合いが不得手ということもあるでしょう。しかし自分の好きな「笑い」だからこそ、他人が観てくれるに足るだけの努力をしなければなりません。芸にしろ生活にしろ、そういう努力こそが「下積み」なのではないでしょうか。

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