さてこれは私がバウホール公演に出演して感じたことですが……
出演者の人数が少ないと、本公演とはまた違う人間関係(?)が生まれます。
本公演では組むことのできない上級生と芝居をしたり踊ったり、まだまだ声を掛けづらい上級生とお話しすることができたり。
上級生も色々なことを細かく指導して下さいました。
楽屋も小さく一つなので、誰かの話に全員で笑ったりと「みんな、いっしょ」的な和気藹々な雰囲気。
衣装部さんも一つなので、みんなで着せ合いっこ。
担当する演出家も若手の先生が多いので、何でも気軽に質問できたり。
稽古や舞台では多くのものを学べることができ、出演者同士の親密度も増し、バウホール公演で得たものは大きく残っています。
さて――開場30周年の今年のバウホール作品は、若手によるバウ・ワークショップが上演されます。それはどれも過去にバウホールで上演された魅力あふれる作品。
まず最初は、柿落としに上演された記念すべき『ホフマン物語』 が月組にて30年ぶりに上演。
その後も、花組『蒼いくちづけ』、星組『ANNA KARENINA』、雪組『凍てついた明日』、宙組『殉情』と続き、初演をご覧になったファンの方々には懐かしく、楽しみも増すことでしょうね。
多くの生徒やスタッフを育て、後のトップスターを誕生させるチャンスを作り出した宝塚バウホール。
これからも、個々の生徒の実力や魅力を引き出し、バウホールという空間ならではの素晴らしい作品や冒険を期待しています。
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