宝塚ファン/宝塚歌劇団 トップスターの変遷

宙組トップ・和央ようか、花總まり―退団(6ページ目)

2006年7月2日―宙組トップスターコンビ、和央ようかさんと花總まりさんが宝塚歌劇団を卒業しました。宝塚歌劇団を代表するスターとして多くの人気を集め数々の名作を残し、大きな歴史を作った偉大なスターでした。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

ゴールデンコンビ

かつて雪組のトップコンビ、麻実れいさんと遥くららさんはゴールデンコンビと称されましたが、和央ようか&花總まりの二人もまさしくゴールデンコンビ。

雪組時代の「二人だけの戦場」で、兄と妹の役で出会ってからずっと…。同じ時代を過ごし同じ作品を演じ、時には母と息子役も演じ、多くの恋人役を演じ…。
そしてコンビとして6年間。

二人の舞台は、いつも新鮮で緊張感を与えてくれると共に、安心して観られました。
本気でぶつかり合う二人。相手がどう出てもしっかりと受けとめてあげられる力がお互いにありました。

2004年には「『BOXMAN』におけるケビンとドリーの見事なコンビに対して」第29回菊田一夫演劇賞を受賞。

呼吸と思いの合ったデュエットダンスは流れるようで、この二人ならではの美しさがありました。
抜群のスタイルの二人だからどんな衣装も似合う。二人の衣装の着こなしを毎回楽しみにしていらした方も多いことでしょう。

個々が光り、二人で何倍にも光り…
ゴールデンコンビ。最高のティーム。コンビを組むためにタカラジェンヌになったような二人でした。

トップスターは皆、一つの時代を築きます。和央さんと花總さんは宙組の…だけではなく、宝塚の一つの時代を確実に築きました。そしてそれが終りました。
どんな想いで、最後のデュエットダンスを踊ったのでしょうか…

ジョルジュがキャサリンに託したスペイン内戦に生き続けた人々を撮ったフィルム。
私たちの胸に、二人が宝塚で生き続けたフィルムが、しっかりと渡されました。

「同じものを見続けた」偉大なトップスターを、私たちは決して忘れないでしょう。

――Never say Good-bye――

たかちゃん、はなちゃん……
お疲れ様。そしてありがとう。


和央ようかさん、花總まりさん千秋楽の模様は 「宝塚歌劇のホームページへようこそ」各種新聞Webサイトにて。

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