宝塚ファン/宝塚歌劇団 トップスターの変遷

宙組トップ・和央ようか、花總まり―退団

2006年7月2日―宙組トップスターコンビ、和央ようかさんと花總まりさんが宝塚歌劇団を卒業しました。宝塚歌劇団を代表するスターとして多くの人気を集め数々の名作を残し、大きな歴史を作った偉大なスターでした。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

7月2日――宙組トップスター・和央ようかさん、娘役トップ・花總まりさんが 、ミュージカル『NEVER SAY GOODBYE』-ある愛の軌跡-(東京宝塚劇場)千秋楽にて宝塚歌劇団を退団しました。

6年もの間、宙組トップコンビを務めていた二人。宝塚を代表するトップコンビに多くのファンが涙をしました。

また同時に、毬穂えりなさん(1994年入団)、夢 大輝さん(1995年入団)、月丘七央さん(1996年入団)、織花なるみさん(1998年入団)も退団しました。

サヨナラショーはTAKARAZUKA SKY STAGEで生中継されました。

一曲目は赤の衣装、スターブーツを履き、「W-WING」の“W-ING”。途中客席にも降り、観客と一体になりました。
次は黒と紫のロングコートを羽織り、宙組生といっしょに、トップお披露目作品である「ミレニアム・チャレンジャー!」の“ミレニアム・チャレンジャー!”
そして本舞台で「鳳凰伝」の“されど夢”を。

次は「カステル・ミラージュ」のナンバー。
温かい手拍子の中、毬穂えりなさん、夢 大輝さん、月丘七央さん、織花なるみさんの“Going Hollywood”。
そして、黒のスーツにトレンチコートを羽織り、ソフト帽を手にした和央さんの“カステル・ミラージュ”がしっとりと。
名ダンスシーンである“レオナードの幻想”を、男役さんを従えてダイナミックに。

大和悠河さんと紫城るいさんの「レヴュー伝説」の“レヴュー伝説”が入ります。

次に代表作「ファントム」の世界が蘇ります。
“僕の悲劇を聴いてくれ”を歌い踊ります。
そして “君は音楽”を花總まりさんと銀橋でデュエット。
“世界のどこに”を和央さんが熱唱。
花總さんが“Home”を、純白のドレスで、銀橋で朗々と美しく歌います。

純白の燕尾服に着替えた和央さんと花總さんにとって最後のデュエットダンスは「レヴュー伝説」の“GIGI”に乗せて、大階段から始まります。

ラストは出演者全員に見守られ「レヴュー伝説」の“愛の星”を。


退団者の挨拶はどれも、宝塚に入って最高に幸せな時を過ごせた思い、仲間と別れる寂しさ、これまでの感謝の温かい心が伝わり、「和央さん、そして和央さんのファンの皆様、ありがとうございました。」と、ひと言ずつ丁寧に話す花總さんの姿は凛としていました。

和央ようかさんは紋付袴ではなく、大劇場と同じく黒の燕尾服姿で大階段を降りました。
組からと同期からのお花は、大勢の生徒からのたくさんの白バラ。

「毎日、必死でした。毎日、幸せでした。」

途中、同期生である美郷組長の涙に誘われてほろっとしながらも、最後まで立派なトップスターの姿でした。

客電が付いてもお客様の「たかちゃん!」という声は消えず、何度も何度もカーテンコールが行われました。

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