東京すみれ会館 Part3
【172号 2004年6月4日】
東京すみれ会館Part3。
今日は――2階。
1階の大部屋に最下級生、3階の個室に組長さんクラスのう~んと上級生。
だから寮生のほとんどが、この2階の住人でした。
フロアーの真ん中に洗面所やトイレがあり、それをぐるっと囲むように、10畳ぐらいの部屋がたくさんありました。
部屋の大きさはどれも同じなんだけど、一部屋に入る人数は違います。
研2から研4辺りまでは4名。
研5から研7辺りまでは3名。
新公卒業する学年辺りになると2名。
もちろんこれは、その時の組の人数、そして寮生の人数によって違ってきますけどね。
4人部屋だと「ちょっと窮屈かなぁ~」な感じ。
3人部屋だと、ちょうどいい。
2人部屋だと、淋しいぐらい。
部屋数と寮生の人数によって振り分けられるため、同室が必ずしも同期生になるとは限りません。
その期の、香盤が一番上の生徒は、一期上の生徒と同室になったり。
もちろんその逆も。
全国ツアーのホテル割りと同じです。
部屋は、1階の大部屋と同じ作り。
和室で、家具は備え付けのクローゼットと押入れ程度。
壁側に横長の鏡があり、その前に、作りつけのテーブル(棚のような…)がありました。
下駄箱は、寮の入り口ではなく、各部屋ごと。
だから寮内には、靴で歩く人、スリッパで歩く人がいるわけです。
冷蔵庫とテレビはレンタルでき、同室のメンバーと割り勘で借りていました。
冷蔵庫と言っても小さなもので、飲み物や、差し入れで戴いたものをちょこっと入れる程度。
テレビも小さい……見る時間もあんまりないけど。
部屋のお掃除は、生徒が出かけた後、お掃除のおばさんが毎日やって下さいました。
そのため、必ず布団は畳む! 万年床ではお掃除できませんから。
だけど、布団を入れるべき押入れに、私物の行李やダンボールが入っていたりして、布団が入らない…
だから……布団は三つ折にし、ただ部屋の隅に置くしかなかったり…。
約一ヶ月の滞在ですから、私物の荷物も相当な量なんです。
入団した際に購入する大きな柳行李に私服を入れ、ダンボールにも色んなものを。
中には「これじゃないと眠れない~」と、“my枕”まで持参する人もいますから。
これらの荷物、劇団からまとめて寮へ送ってくれました。
だから上京する直前、行李やダンボールを、劇団に運ぶ…。
もちろん自分で自宅から宅急便などで送ってもいいんですよ。でも、その場合の送料は……自腹。
なのでみんな、車に積んででも劇団まで運ぶわけです。
公演が終われば、その逆。
寮から劇団へ運ばれた荷物を、劇団まで取りに行く…。
楽屋で使うもの…?
それは同じく劇団に運べば、劇団から劇場へ。
寮内での生徒の雰囲気は……
別の部屋に遊びに行ったり、廊下で立ち話をしたりするものの、そんなに騒がしいものではなかったですね。
やはり、上級生もいることだしね。
どこかの部屋で宴会が始まったり(特に千秋楽前夜…)もしますけど、翌日の舞台に備え、みんなイイ子に、早く寝ていた記憶があります。
イイ子と言うより……毎日どっぷり疲れていたんだなぁ…。