私ごときでこんなのだから、あの上でカップルのデュエットダンスを踊るスターさんは、一体何者なんでしょうねぇ。
怖くないのか…? いや、怖いと思いますよ。
とにかくひたすらバランスをとる。これに尽きますね。
「大階段でのダンス」という種目でオリンピックに出場できるんじゃないか?とよく思っていましたっけ。
大階段と言えば、退団者の挨拶。
たった一人で下りてくるのはキモチいいもんです。
ピンスポが当たってます。
みんな~が私を見ています。
トップスターさんでさえ、下から見上げてくれています。
同期も目をウルウルさせながら見守ってくれています。
感無量です。「こんな景色だったのねぇ~」。
でも怖いんです。何が? 草履が。カパカパして脱げそうだもの。
だって、頼りないお父さん指とお母さん指だけで支えているのよ? おまけに、タカラジェンヌって踵が高い草履を履く人が多いのです。だから余計に。ヒールより草履の方が絶対怖い!
と……怖い怖いを連発しましたが、いつもそうではありません。気持ちよい時の方がほとんどでしょう。
特にフィナーレで下りる時は、あそこから見える客席がふぁ~っと広がって見えて、最高に気持ちイイです。
この気持ちイイ瞬間を迎えるために、今日のこのステージ頑張ったんだなぁ~ってね。
【関連ガイド記事】
舞台機構Part2 恐怖の「大階段」!
★メールマガジンバックナンバー
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。