宝塚ファン/宝塚歌劇団 トップスターの変遷

月組トップスター・紫吹 淳―退団(2ページ目)

2004年3月21日――月組トップスター・紫吹 淳さんが宝塚歌劇団を退団されました。ダンスの名手、輝く個性…。「進化し続けたい…」をモットーに走り続けたスター。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

【専科時代】
2000年「宝塚雪・月・花/サンライズ・タカラヅカ」ベルリン公演
*トップとして参加
2000年「ALL ABOUT RIKA」

【月組時代】
2001年「大海賊」「ジャズ・マニア」
*月組トップお披露目公演(東京宝塚劇場)
2002年「ガイズ&ドールズ」スカイ
2002年「長い春の果てに」ステファン
2003年「シニョール ドン・ファン」レオ・ヴィスコンティ
2003年「Lica-Rika/L.R」
2003年「薔薇の封印」フランシス


宝塚を代表するダンサーでもあり花組トップスターだった大浦みずきさんを見て育ち、尊敬していたという紫吹さん。彼女もまた下級生の頃からダンスの実力を評価されてきました。
選抜メンバーしか参加できない海外公演に4度も参加し、2000年のベルリン公演ではトップとして参加し絶賛されました。

花組時代のまだ下級生の頃、紫吹さんの周りには、蒼々たるメンバーが大勢いました。
上には、花組トップとなった愛華みれさん、月組トップとなった真琴つばささん。
同期生には、星組トップとなった香寿たつきさん。
下には、宙組トップとなった姿月あさとさん、花組トップとなった匠ひびきさんら。

共に創り、時には競い合う、いい意味でのライバルたちと互いに刺激し合い、「ダンスの紫吹 淳」が、芝居にもなくてはならない存在になるのに時間はかかりませんでした。

ルキーニ、勝海舟、プガチョフのような男らしい役、スカイ、ステファン、レオのようなキザな役から、「アップル・ツリー」ヘビのような妖艶な役、女役まで何でもこなす人。

少しハスキーな温かい声。甘いマスク。どんな衣装をも着こなしてしまう完璧なプロポーション。誰にも真似のできない抜群なセンス。彼女の舞台姿は、さながら、ファッション雑誌をめくるよう。
紫吹 淳というキャンバスを、毎公演、描き替え、個性的でありながら、終始“カッコイイ男役”にこだわり続けました。

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