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江戸時代の歴史は大奥でつくられる(3ページ目)

『大奥』の世界を実際の歴史から見る「歴史は大奥でつくられる」、『大奥~華の乱』編です。綱吉の子どもを生んだのはお伝の方だけ?綱吉は名君?若きお玉はなぜ桂昌院に?

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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若きお玉はなぜ桂昌院になったか


『大奥~華の乱』は12月30日に2時間半のスペシャル放送が決定しています。スペシャル版は登場人物たちの過去を描き、中心になるのは綱吉と柳沢吉保の関係とか。

ぜひとりあげてほしいのは桂昌院の過去。前作『大奥~第一章』のお玉(星野真里)がなぜ、息子を偏愛する桂昌院になったのか?

その原因として考えられるのが五代将軍のお世継ぎ争い。四代将軍時代の実力者、大老・酒井忠清は鎌倉幕府が源頼朝からの流れが三代で途絶えてしまった例にならい京都から有栖川親王を将軍を迎えようと主張しました。これに対し老中・堀田正俊は血縁を重視し綱吉を主張。これが綱吉になった理由は家綱の遺言によるなど諸説ありますが、いろいろあったのは間違いありません。

綱吉が将軍になると当然、反対派の酒井忠清は失脚。賛成派の堀田正俊が大老に昇格します。そして綱吉政権初期を支えます。しかし堀田は親戚の若年寄・稲葉正休に江戸城で刺殺。いろいろと権力争いが激しかったようです。(ちなみに堀田、稲葉とも春日局の筋で出世)

そんなお世継ぎ争い、権力争いを背景に桂昌院は綱吉を守るために大奥のダークサイド?に落ちたのではないかと。


なぜ今回の『大奥』は丸顔が多いのか


さて、歴史から外れますが『大奥~華の乱』を見ていて気になるのは今回は丸顔というかタヌキ顔というか、そんなタイプの女優が多いということ。木村多江みたいなシュッとした美人がほしいところです。イメージとしては森口瑤子とか奥貫薫とか。

なんでこんなキャストになったのか。あくまで予想ですけど、大手事務所からの押しが強くなったんじゃないかと思います。前作まではそれほど期待が大きくなかったので、制作側が好きなようにキャスティングができました。ところが前作が超人気女優がいなくても大ヒットし出演女優が再評価されたので、大手事務所から「うちの女優を使ってください!」という押しが強くなり、それを聞いていたらああなったのではないかと。

ということを考えつつ「松井秀喜熱愛」報道を見ていたら戸田菜穂にオファーしたけど、ちょうど松井が故障していた時期でそれどころではなく断られたという話題がありました。残念、ほしい人材でした……


関連リンク

ガイド記事「大奥バトルから新選組が成立?」

ガイド記事「お玉はダースベイダーに!」


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