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夏に観たい!胸が高鳴る歴代の「夏ドラマ」10選!

歴代の名作夏ドラマのおすすめを厳選。全力で駆け抜けた夏は人生にとってのかけがえのない季節。夏には人生を躍動させるエネルギーがあるようです。青春真っ盛り世代はもちろん、青春を懐かしむ大人世代も、間もなく青春を迎える若い世代にも見てほしい夏のドラマを紹介します。

竹本 道子

執筆者:竹本 道子

ドラマガイド

いつ観ても新鮮! 歴代の名作夏ドラマ!

清々しい夏の風景が魅力の夏のドラマ。青い空や青い海に癒しされたり勇気をもらったり。だからなのか、青春ドラマが多いことも魅力のひとつ。ひと夏で大きく成長した経験は誰にでもあるのではないでしょうか。キラキラと光る夏のドラマを紹介します。
 

その一瞬が永遠になる。かけがえのない青春ドラマ

1.『WATER BOYS』 2003年 フジテレビ系
シンクロの夏!最高の夏!

映画 『ウォーターボーイズ』 の続編として制作された『WATER BOYS』。2004年には『WATER BOYS2』が放送されました。シンクロナイズドスイミングに挑む男子高校生たちの夏は今見ても胸が躍ります。

『ウォーターボーイズ』

画像は映画『ウォーターボーイズ』 【出典:Amazon】

クラブ活動、文化祭、全力でこぐ自転車、青春の必修科目満載の風景は永遠。勉強との両立、友情、淡い恋、不器用で直向きな男子校の日常にクスクスできます。少し気弱なシンクロ同好会のリーダー進藤勘九郎を演じた山田孝之、生徒会長の田中昌俊役の瑛太ほか森山未來、石垣佑磨、石井智也、田中圭、星野源、渡辺大(当時は新晋一郎)の若き姿が輝きます。
最終回のシンクロ公演は必見。彼らのシンクロに対する情熱と必死で泳いできた日々、公演を見守る家族や友人たち熱いまなざしに目頭が熱くなります。
瑛太演じる田中昌俊と桜木女子高の花村響子(香椎由宇)の恋のゆくえにも注目してください。

 


2.『しろときいろ~ハワイと私のパンケーキ物語~』/2018年 amazon prime video
湘南とハワイの風景に笑顔があふれる!

ハワイのパンケーキの店「エッグスンシングス」を日本でオープンさせようと奮闘する女子大生・澤野夏海(川口春奈)の物語。ハワイと湘南の風景がしあわせな気持ちにしてくれます。




サーフボード、アロハシャツ、白い家に白い犬、憧れの景色が画面いっぱいに広がる『しろときいろ~ハワイと私のパンケーキ物語~』。海が見える街での暮らしに夢が膨らみます。1話15分の短編ドラマですが、ネット配信なので、忙しい時は1本だけ、時間がある時はまとめてたっぷり観ることができ、自分のペースで楽しめます。時任三郎、財前直見、富田靖子らベテラン勢と横浜流星、薬丸翔ら伸び盛りの若い演技が織りなす空気は、夏のさわやかさそのもの。
スピッツの主題歌『スターゲイザー』を聴くたびに、心に風が吹き抜けます。


3.『それが答えだ!』/1997年 フジテレビ系
音楽の素晴らしさに出合う夏

田舎にある中学校の小さなオーケストラ部を指導することになった世界的なマエストロ鳴瀬望(三上博史)。穏やかな時間のなかで彼が再生していく夏がていねいに描かれます。

 

ポップで勢いのある夏のドラマが多いなか、静かでやさしい夏をやわらかく描いた作品は意外に少ないかもしれません。音楽の厳しさを実感しながら、悩み迷いたくましく成長していく中学生たちの姿に心が洗われます。自信家の鳴瀬が中学生たちの交流しながら、いくつもの人生の答えを見出していく夏を、クラシックの名曲と山の緑がやさしくつつみます。
中学生を演じる藤原竜也や深田恭子の姿も素敵です。


大人になっても夏は特別!

4.『すいか』/2003年 日本テレビ系
生きる強さを知る夏

木皿泉脚本の今もなお愛され続ける名作『すいか』。世田谷の三軒茶屋にある下宿「ハピネス三茶」で暮らす風変わりな大人たちのユーモラスな日常は人間賛歌。すてきな言葉にあふれています。
 

『すいか』

 愛され続けるドラマ『すいか』【出典:Amazon】

賄いつきの下宿は、今でいうシェアハウス的、ダイバーシティとも言えそうです。今なおドラマがテーマとすることの多い母と娘の重たい関係を描いていることにも改めて驚かされます。

自分の存在に胸を張れない主人公・基子(小林聡美)の 「あたしみたいなもんもいていいんですかね」に「いてよし」とシンプルに応えた崎谷夏子(浅丘ルリ子)の厳しさとやさしさはひときわ印象的でした。
力まず、さりげなく、ああだこうだと模索しながら、大切な何かに気づく日常こそが幸せ。大きな口をあけてすいかをかぶりつきながら、人生をジンジン感じてください。

 



5.男女7人夏物語』/1986 TBS
人生はうまくいかないから、素晴らしい


大ブームとなった鎌田敏夫脚本の恋愛ドラマは最終回で視聴率31.7%をマーク。石井明美の歌う『CHA-CHA-CHA』とともに思い出す名作です。

男女7人夏物語

『男女7人夏物語』【出典:Amazon】

ツアーコンダクターの今井良介(明石家さんま)とフリーライタ―の神崎桃子(大竹しのぶ)のやり取りに大笑いしながら、驚異の自然体と自分流で視聴者をグイグイと引き込んだ明石家さんまの演技に驚きます。
大人であるはずの7人の、もどかしすぎる恋物語に「あぁ、なんでそうなっちゃうかな」と見ているこちらもドキドキハラハラ。落胆したりイライラしたりしながら「どうか、うまくいきますように」とハッピーエンドを応援する気持ちこそラブコメの醍醐味。ファッション、飲み会、80年代の若者文化も楽しめます。


6.ビーチボーイズ』/1997年 フジテレビ系
夏の海が教えてくれる人生の素晴らしさ

民宿「ダイヤモンドヘッド」を舞台に、人生に足踏みしている桜井広海(反町隆史)と鈴木海都(竹野内豊)の友情を描き、男性にも大きく支持された大ヒット作。
 

『ビーチボーイズ』

男の友情を描いた月9ドラマ『ビーチボーイズ』 【出典:Amazon】

 

サングラス、波の音、桟橋、白い車、最高に気持ちのいい夏の景色に加え、カッコいいのは2人の生き方。軽やかに生きているようで、自分の人生を、そして近くにいる誰かの人生を大切にしてする2人から、学ぶことがたくさんありました。風まかせのように生きる広海がフト語る人生の奥深さ、クールなエリート商社マン・海都の決断、羅針盤の向きを大きく変えた2人の夏には、男のロマンと人生の哲学が感じられ、憧れに似た感覚が生まれます。はじける夏というよりは、永遠の友情を育んだ夏。「いいじゃん夏なんだから」の言葉の深さに気づくのは、もっと未来かもしれません。
 

 

夏を支える彼らの夏

7.『海猿/2003年 フジテレビ系
ビッグスケールで描かれるレスキュー大作

映画『海猿 ウミザル』の続編としてスタートしたテレビドラマ『海猿 UMIZARU EVOLUTION』。巡視船「ながれ」に配属された海上保安官の仙崎大輔(伊藤英明)をはじめ海難事故に立ち向かう「海猿」たちの姿を描いた力作に熱い涙があふれます。
 

『海猿』

潜水士の世界『海猿』【出典:Amazon】

海外保安大学、海上保安庁、巡視船など、実はよくわかっていない仕事の厳しさや尊さを知ることもドラマの素晴らしいところ。想像以上に過酷な現場の描写はもちろん、彼らを見守る家族の想いも鮮明に描かれ、ヒューマンドラマとしても極上の仕上がりになっています。厳酷とわかっていても、海の安全を守る潜水士を目指す彼らの姿に心が揺さぶられます。
大輔と伊沢環菜(加藤あい)の透明感あふれる恋物語も作品を彩りました。

 

 

8.『サマーレスキュー~天空の診療所~』/2012年 TBS
夏山で奮闘する若き医師の物語

夏季限定で運営される標高2.514メートルの診療所を舞台に、若き医師・速水圭吾(向井理)たちが整備されていない医療現場で懸命に命に向き合う話題作。美しい夏山と自然の脅威をみごとに映し出しています。
 

医療の厳しさに加え、現場の医師、看護師、大学病院の教授、それぞれの立場と抱える葛藤も切実に描写、物語が提示する課題に胸が痛みます。
食事、お風呂など、山小屋での共同生活が生き生きと描かれ、憧れだけでは暮らせない山の現実を痛感できます。だからこそ、そこで生きる人たちのたくましさは格別。佐藤二郎、笹野高史、小池栄子らのさりげなさが光ります。
雲のじゅうたん、澄んだ空気、夏山を堪能できるのは、山の上での撮影に挑んだつくり手の情熱があってこそ。ドラマの素晴らしさを感じてください。

 

なつかしい夏は愛しい夏

9.『菊次郎とさき』/2003年 テレビ朝日系
昭和、下町、親父とおふくろ

スペシャルをのぞき、第1シリーズから第3シリーズまですべて7月期に放送された、まさに夏のドラマ『菊次郎とさき』。北野武の父・菊次郎を演じた陣内孝則と、母・さき役の室井滋が、人情味あふれる下町の暮らしを気持ちよく見せてくれます。

団扇、扇風機、手ぬぐい、なつかしい昭和30年代を懐かしく思う人もいれば新鮮に感じる人もいるでしょう。飲兵衛の父としっかり者の母、ケンカしても、いつの間にか笑顔になる家族は厄介だけど、いないと寂しい愛しい存在。家族が豊かだった時代と言えるのかもしれません。
家を行き来し、ご近所が心を通わせる風景も昭和らしさ、町の活気も見どころです。巨匠・北野武を生んだおおらかな風土は、見るべきものは多いと感じるカラッと楽しい快作。


10.『チキンレース』/2013年 WOWOW
青春を取りもどす夏の旅にほっこりする

交通事故から45年ぶりに目覚めた64歳の飛田譲(寺尾聡)と看護師の神谷猛(岡田将生)がオープンカーで旅に出る物語。おもしろくて温くて、岡田惠和の脚本が気持ちよく心にしみます。

『チキンレース』

青春カムバックの旅を描いたWOWOWのドラマW『チキンレース』【出典:Amazon】


目が覚めた飛田は19歳の少年のまま、64歳の不良少年っぷりにクスっとします。彼に振り回されながらも心を通わせる、頼りない青年看護師・神谷に「がんばれ」と声をかけたくなる『チキンレース』。変化していく2人の関係に吹き出しながら、生まれる不思議な友情に見ているこちらの心も晴れ晴れします。
飛田の初恋相手・清水真理(松坂慶子)のチャーミングなふるまいや、2人の旅を支えるオープンカーの持ち主・井口弘樹(松坂桃李)のおかしな不良っぷりも秀逸。
画面から夏のにおいがプンとこぼれる名作はシニアも楽しめるイカした夏の作品です。
 

夏の名作はほかにもたくさん

『ホタルノヒカリ』

干物女の恋物語『ホタルノヒカリ』【出典:Amazon】

夏の夜、バスケットボールのシュート練習をする主人公の姿が印象的だった『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』(2009年 フジテレビ系)、縁側で飲む缶ビールや甚平姿で夏の恋が高まった『ホタルノヒカリ』(2007年 日本テレビ系)、八ヶ岳高原ホテルを舞台に夏の高原が印象的な山田太一脚本『高原へいらっしゃい』(2003年 TBS系)など、ほかにも素敵な作品はいっぱい。
  夏の日に、ぜひ楽しんでください。

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