レコード(今はCDですが)で”ジャケ買い”するように、ドラマを”タイトル見”することもあると思います。ズラッと並ぶタイトル名を眺めていると、「それで大丈夫なの?」と心配になることもあれば、タイトルだけでグッときてしまうこともしばしば。
また、そこにはいくつかの傾向も見えてきて、ちょっと愉快です。今回はドラマタイトルの傾向について分析してみましょう。


パターン1:登場人物の心の声が表現されている

登場人物の気持ちがそのままタイトルとなっているパターンというものがあります。

<教訓やウンチクをタイトルとする嫁姑ドラマ
『渡る世間は鬼ばかり』(1990年~2011年 TBS系列/主演 泉ピン子)は、嫁姑問題など様々な問題を抱えながら 家族が成長していく様子を描いています。タイトルで人生の辛口度合をヒシヒシと感じさせ、毎日起こるゴタゴタに「そうそう、大変なの」と視聴者を共感させました。キャリアウーマンの主人公が姑に苦戦するドラマ 『地獄の沙汰もヨメ次第』(2007年 TBS系列/主演 江角マキコ)は、タイトルの漢字(沙汰と次第)とカタカナ(ヨメ)のバランスが気になります。

一方、『エラいところに嫁いでしまった!』(2007年 テレビ朝日/主演 仲間由紀恵)は、ずぼらな嫁が「しきたり」を重んじる屋敷に嫁ぎ、格闘することに。タイトルから主人公の気持ちや物語の大半を察知できて、すでに見た気になってしまうすごいドラマです。

<恋愛ドラマは気持ちがそのままタイトルに>
登場人物の気持ちが そのままタイトルになっています。視聴者は「なるほど」より、「そう言われても…」の気持ちの方が強くなりそうです。

『愛しすぎなくてよかった』(1998年 テレビ朝日系列/主演 東山紀之)は、タイトルの時点で早くも後悔の念を提示され、ちょっと困ってしまいますし、『恋がしたい 恋がしたい 恋がしたい』(2001年 TBS系列/主演 渡部篤郎)は、放送日翌日に学校や職場で「昨日、“恋がしたい 恋がしたい 恋がしたい”見た?」と言いにくそうで困ってしまいます。ちなみに同作は、軽いタイトルに比べ、俳優陣の演技力が光る人気ドラマでした。