絵本/絵本関連情報

バレンタインにあまーい絵本!(2ページ目)

町にチョコがあふれるバレンタインデーの季節です。チョコレートをテーマにした「あまーい」絵本と、愛情をスパイスにした「あまーい」絵本をご紹介します。

執筆者:鈴木 宏枝

泣かせないでね!『チョコだるま』

マルタさんのチョコレート屋さんには「チョコだるま」がいます。からだはホワイトチョコレート、目鼻や口はブラックチョコレート、飾りボタンはマーブルチョコレートで作られていて、いつもお客さんの人気者です。チョコだるまはお客さんが大好き。仲のいい恋人たちや、物静かなおじいさんを見てはうれしく思い、ショーウインドウに飾られて子どもたちの驚く顔を見ては誇らしく感じるのでした。ところが、ある日、お金持ちがチョコだるまを買っていってしまいます。

チョコだるまの愛嬌のある風貌を見るだけでもなごやかな気持ちになれるでしょう。作者は『もったいないばあさん』で知られる真珠まりこさんです。チョコレートの甘さが訪れる人を幸せにしてくれる空気や、お客が大好きなチョコだるまのにこやかな顔が素敵です。こんなチョコだるまのいるお店、どこかにないでしょうか?

■『チョコだるま』
作:真珠まりこ
出版社:ほるぷ出版
出版年:2008.11
価格:1,365円(税込)

なんでもチョコに変わっちゃう?『チョコレータひめ』

お菓子が大好きで名前を「チョコレータルトタタンババロアクッキーゼリーケーキマカロンマドレーヌプリンパフェキャラメルキャンディーアイスクリーム」というお姫さまがいました。ある日、奇妙な男にもらったチョコレートボンボンを食べると魔法にかかり、ふれるものすべてがチョコレートに変わってしまいます。

大好きなチョコレートに囲まれてますます幸せなお姫さまですが、だんだん不都合なことも起きてきます。魔法をとくカギになったのは、やっぱり「愛」の力でした。日本人作家による絵本ですが、外国のおとぎ話を軽くパロディにしているところに大人の遊びを感じます。油彩の迫力のある絵も、まるでチョコレートのように濃厚です。

■『チョコレータひめ』
文:もとしたいずみ
絵:樋上公美子
出版社:教育画劇
出版年:2008.10
価格:1,155円(税込)

>>次のページは  「愛情」たっぷりの絵本
『チョコだるま』
ここで購入!チョコレート屋さんで人気の「チョコだるま」はチョコレート製の看板人形で、お客さんが大好きです。
『チョコレータひめ』
ここで購入!甘いお菓子が大好きなチョコレータひめは、あるとき、不思議なボンボンを食べて魔法にかかってしまいます。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます