第9位『くまの子ウーフ』のはちみつパン
『くまの子ウーフ』は童話版と絵本版とありますが、もともとの童話版のご紹介です。長い幼年童話なので、年中さんくらいから、1話ずつ読んであげるのがいいでしょう。「うーふー」ってうなるから「ウーフ」という名前のクマの男の子が、日常の中でいろんなことを考えます。「ねえ、さかなは手も足もないのに、どうしておよげるの」と不思議に思ったり、「ぼくはぼくでできている」というすばらしく哲学的な発見をしたり。意地悪なことを言うツネタくんも、意外にいい味が出ています。
ウーフが大好きなのははちみつです。毎朝、はちみつをつけたパンに金色の目玉焼きが定番の朝ごはんです。はちみつパンを食べながら、朝、お父さんやお母さんとゆったりと会話を楽しむところもいいですね。
■『くまの子ウーフ』
作:神沢利子
絵:井上洋介
出版社:ポプラ社
出版年:1969/2001
価格:1,050円(税込)