第2位『アンパンマン』のあんぱんまんのかお
今の愛らしいふっくらまんまるいアニメのアンパンマンの原型が、70年代の絵本『あんぱんまん』です(ひらがなですよ!)。おなかをすかせた子どもや旅人に自分の顔を食べさせてあげる不思議なヒーローには、自分もともに傷つきながら、弱い者を助けようというやなせたかしさんの強いメッセージがこめられています。単純な善悪ではなく、結果として傷ついた人をなんとか癒したいという願いがあるのでしょう。
一口食べれば元気がみなぎるアンパンマンの顔ですが、本当にピンチのときでないと、呼んではいけないような気もします。アニメの絵本は、赤ちゃん向けから幼児向けまで様々なバージョンで出ています。『アンパンマンたんじょう』では、赤ちゃんのアンパンマンは必見かも。秘密は流れ星です。
■『あんぱんまん』
作:やなせたかし
出版社:フレーベル館
出版年:1976.5
価格:893円(税込)