度胸のないてんとうむしが笑える
『ごきげんななめのてんとうむし』 |
ここで購入!不機嫌なテントウムシが捨て台詞を吐きながら、ケンカ相手を探していきます。が、実はとっても弱虫で……。 | アブラムシを食べるテントウムシへの敬意から生まれた、変わった絵本です。アブラムシをひとりじめできずに不機嫌になったテントウムシがケンカを売りに出て行き、1時間ごとに、ハチ、カブトムシ、クワガタ、カマキリ、とだんだん大きい虫や動物に会います。
すべて「ぼくとやるには小さいよ」と捨て台詞を吐いて逃げるテントウムシの「ちっちゃさ」が笑えます。最後はクジラの尾にふっとばされて戻ってきますが、そこには気前がよくご機嫌なテントウムシがいて、一巡して戻ってくる「ホーム」の役割を果たしています。
■『ごきげんななめのてんとうむし』
さく・え:エリック・カール
やく:もりひさし
出版社:偕成社
出版年:1971/1978.11
価格:1,260円(税込)