絵本/絵本関連情報

絵本の魔術師 エリック・カール(4ページ目)

2008年4月29日~5月12日まで東京の松屋銀座店で「絵本の魔術師 エリック・カール展」が開かれます。展示される原画から、カールさんの魅力的な絵本をたっぷりご紹介します。

執筆者:鈴木 宏枝

おもちゃのあひる、海をいく『10このちいさなおもちゃのあひる』

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「10このちいさなおもちゃのあひる」原画2004年
海の真ん中で事故にあった船から落ちたおもちゃのアヒルが何年もかけて,br>アメリカの岸に流れ着いたという新聞記事から着想を得たそうです。10個目のおもちゃのアヒルが本物のアヒルの家族の中に入る場面です。「10このちいさなおもちゃのあひる」原画2004年copyright©2007 by Eric Carle

おもちゃ工場で作られたゴムのアヒルが船に積まれて航海中に海にざっぶんこと落ちてしまい、波に揺られて、世界中にちりぢりばらばらになります。1ばんめのおもちゃのアヒル 2ばんめのおもちゃのアヒル……と順番に運命をたどり、シロクマやフラミンゴなど様々な動物に出会います。10ばんめのアヒルは、本物のアヒルの家族に加わりました。「おやすみ!」と呼びかける空の月に、本物のアヒルは「くわっくわっくわっ」、おもちゃのアヒルも、「くわっこきーこ!」と返事をします。おもちゃのアヒルが最後に鳴くところがしかけになっています。音をこんな風に聞き取る工藤直子さんの訳も素敵です。
『10このちいさなおもちゃのあひる』
ここで購入!船から落ちた10個のおもちゃのアヒルがそれぞれの運命をたどっていきます。最後のアヒルは本当のアヒルの家族に仲間入りしました。
■『10このちいさなおもちゃのあひる』さく:エリック・カールやく:くどうなおこ出版社:偕成社出版年:2005/2005.10価格:1,890円(税込)
>>動物園の動物に親しむ『しろくまくん なにがきこえる?』
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