絵本/春を楽しむおすすめ絵本

ひな祭り絵本で春を呼ぼう

もうすぐ桃の節句です。ひな祭りの由来を知ったり、ひな祭りパーティーのヒントになったりする絵本をご紹介します。

執筆者:鈴木 宏枝

女の子の健やかな成長の願いをこめた吊るし雛。河津のお祭りが有名です。もうすぐひな祭りですね。お子さんと一緒に読むもよし、ひな祭りパーティーに花を添える大人からの「読み聞かせの贈り物」に使うもよし、のひな祭りの絵本や本をご紹介します。

<INDEX>
1ページ目:おひなさまの由来を知る 
『ひなまつりにおひなさまをかざるわけ』
2ページ目:ひな祭りの一日
『もりのひなまつり』『ゆうくんのおひなさま』『ひなまつりこびとのおはなし』
3ページ目:おひな祭りパーティーを3倍楽しくする
『まいてきっておいしいひなまつり』『お節句折り紙』

災いを持っていってくれるひとがた『ひなまつりにおひなさまをかざるわけ』

一郎次、二郎次、三郎次という3人の兄弟と末の妹のおはなが、川のほとりの小さな家で暮らしていました。上の兄2人はおはなを疎んでいましたが、三郎次は妹をとても可愛がっていました。あるとき、冬の寒さの中、三郎次が作ってやった木の人形で遊んでいたおはなは風邪を引いて高熱を出してしまいます。必死の看病を続けても容態は良くなりません……。

木切れの人形がおはなの熱を吸い取り、三郎次の作ったいかだに乗って川を下っていくと、おはなの具合がすっかり良くなります。瀬尾さんの創作ですが、穢れや悪い部分をひとがたでなでて厄を背負わせ、川に流すという「流しびな」が、本来のひな祭りでした。次第に紙や木の素朴な人形から精巧なものになり、川に流さず飾るようになりました。「人形」の持つ不思議な力とお雛様の関係が改めて分かります。

■『ひなまつりにおひなさまをかざるわけ』
作:瀬尾七重
絵:岡本順
出版社:教育画劇
出版年:2001.1
価格:1,260円(税込)


>>次のページは  ひな祭りの一日
地球
『ひなまつりにおひなさまをかざるわけ』
ここで購入!三郎次が妹のおはなのために作ってあげた木のお人形が、おはなの病気を持ち去っていってくれます。
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