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冬来たりなば春遠からじ。季節のめぐりを感じられる国に生まれたことは幸運です。あけましておめでとうございます!お正月といえば1月。1月といえば始まりの月。この記事では、12ヶ月を紹介する絵本を取り上げます。その季節、その月のページをひらけば、もちろん一年じゅう楽しめますが、年のはじまりにこれからの四季を思って読むのは格別でしょう。どの絵本も、1月から12月まで順番に扉を開いていくように味わってみてくださいね。
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1ページ目:年のはじめにふさわしい『こよみともだち』
2ページ目:真冬の森の奇跡『12のつきのおくりもの』&『森は生きている』
3ページ目:古きよき時代の12ヶ月『輝きの季節』『かえでがおか農場の一年』
4ページ目:愉快な時間『チキンスープ・ライスいり』『トゥートとパドル-ふたりのすてきな12か月』
12の月は仲良し『こよみともだち』
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ここで購入!別々に暮らしていた12の月たちですが、「とんとんとん、あそぼじゃないか」と1がつさんが2がつさんを訪ねていったことから楽しい交流が始まります。 | 12の月たちは、それぞれ一人で暮らしていました。でも、おせちやごちそうを並べた1がつさんは、一人ではさびしいなあとおとなりの2がつさんの家に出かけます。やがて1がつさんと2がつさんは3がつさんのところへ、次に3人で4がつさんのところへ。いずれも、「とんとんとん あそぼじゃないか」の繰り返しが心地よい絵本です。
月ごとの見開きページで、その月の風物詩で遊びたわむれる他の月たちが、いい味を出しています。だんだん人数が増えていき、最後の12がつさんのクリスマスパーティは、全員で盛大に祝い、そのあとには、楽しい仕掛けも用意されています。集合住宅になった暦の月たちの家の窓を、そっと開けてみてくださいね。
■『こよみともだち』
さく:わたりむつこ
え:ましませつこ
出版社:福音館書店
出版年:2006.11
価格:1,050円(税込)
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