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お飾り。季節の行事はしっかり伝えたい。2008年のお正月ももうすぐそこですね。おせちを家庭で作ることも減りましたが、近年、お正月の季節感が薄れてきたからこそ、子どものいる家庭では、一世代前のお正月感覚をしっかり味わわせようというお宅も増えているようです。
絵本には、ある時代のお正月が刻印されています。たとえ、デパートやスーパーが元旦から営業し、家のおせちより高級料亭のお重を買うのが主流になっても、お正月を伝えたい親心はありませんか?親子でお正月を知ることのできる絵本をご紹介します。
<INDEX>
1ページ目:干支を知る『十二支のはじまり』
2ページ目:お正月の風景『おしょうがつ』『お正月さん』『あけましておめでとう』
3ページ目:もっと楽しいお正月『七ふくじんとおしょうがつ』『おもちのきもち』
干支を知る『十二支のはじまり』
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ここで購入!神様が1月1日にやってきた動物たちにそれぞれ1年ずつあげようというおふれを出します。 | 年のはじめにふさわしく十二支の絵本です。昔話の絵本ですので、様々な版がありますが、ガイドのおすすめは版画に味のある『十二支のはじまり』です。
神様が1月1日の朝、自分の屋敷の前に来た動物に順番に1年ずつ「年」をあげようというおふれを出します。この絵本では、特に、トラが三番になったのがくやしくて牛にかぶりつくようになったとか、犬とサルは犬猿の仲なので、間にニワトリが入ったとか、竜とヘビは同時に着いたけれど、修行を積んで位の上がった竜にヘビが譲ったとか、詳しいディテールがおもしろいです。11匹まで来て神様がしめきりにしようと思ったら、猪突猛進、イノシシが走りこんできたんですって。
■『十二支のはじまり』
文:長谷川摂子
絵:山口マオ
出版社:岩波書店
出版年:2004.11
価格:760円(税込)
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