魔女とカボチャでハロウィン！(2ページ目)

ダックスフント、ヒーローになる『ハロウィンナー』

ダックスフントのオスカーは、足が短くて胴が長いせいで、「ウインナー」と言われてからかわれています。お母さんまでオスカーの気持ちを分かってくれず、ハロウィンの晩にカラシの飾りつきのホットドッグのパンの服を買ってくる始末。みじめな思いでホットドッグに仮装したオスカーでしたが、思わぬ事件が起きて、面目躍如。オスカーは「ホットドッグ」から「ヒーロー・サンドイッチ」になりました。

ホットドッグの名前の由来を知っていると、より楽しめるかもしれません。嫌なあだ名とつけられてしょんぼりとしているオスカーは、お母さんにも本音をいえない心の優しい犬です。そんな彼がヒーローになれたのは、足が短くて地面に近いところがよく見えたから。ふんわりとしたホットドッグの衣装が素敵な救命ボートに変身したからです。オスカーの勇敢で優しい気持ちが報われたハロウィンで良かった。お母さんの知らないところで、こうして少年は成長していくのかもしれませんね。

■『ハロウィンナー』
さく：デーヴ・ピルキー
やく：かねはらみずひと
出版社：アスラン書房
価格：1,575円（税込）
発行：1995/2002年１月

かわいい姉妹『アンジェリーナのハロウィーン』

ネズミのアンジェリーナは、ハロウィンの夜、薄い布で作った素敵なホタルに仮装し、羽やティアラを頭につけました。妹のポリーはアンジェリーナのきれいな格好がうらやましく思いつつ、古いシーツで小さなおばけになりました。ところが村まで帰ると、アンジェリーナはポリーとはぐれていたことに気がつきます。

人気のシリーズの最新刊です。ちょっと偉ぶったところもありますが、ポリーがいないことに気づいて探しにいくアンジェリーナは、本当にいいお姉さんです。甘えたり、まねしたりするポリーは、アンジェリーナがいるからこそ、のびのび振舞えるのでしょう。仲良く手をつないで家に帰ると、今度はアンジェリーナだけがきれいな衣装を着るのではなく、二人で一緒に「曲芸師」になろうとします。片手逆立ちのアンジェリーナと両手でがんばるポリーの笑顔。こんな姉妹っていいですね。

■『アンジェリーナのハロウィーン』
文：キャサリン・ホラバード
絵：ヘレン・クレイグ
訳：おかだよしえ
出版社：講談社
価格：1,680円（税込）
発行：2000/2007年９月


>>次のページは　ちょっと怖いハロウィーンのお話『まじょのスーパーマーケット』『魔女たちのパーティ』

ここで購入！ダックスフントのオスカーはウインナーと呼ばれてからかわれてばかり。でも、しぶしぶホットドッグに扮装したハロウィンで大活躍します。

ここで購入！アンジェリーナは素敵なほたるの仮装をし、シーツをかぶっておばけになった妹のポリーと一緒にハロウィーンに出かけていきます。