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ハロウィンのカボチャ。画像:Free Photos Bank10月31日、万聖節の前夜はハロウィンです。魑魅魍魎が跋扈する…いいえ、今ではむしろ、子どもがお菓子をもらい歩くアメリカの楽しい行事です。有名なのは、黄泉の道を照らしたことに由来する「ジャック・オ・ランタン」。アイルランドを起源とし、もともとはカブで作られていましたが、アメリカに渡ってカボチャが使われるようになりました。ハロウィンをめいっぱい楽しめる絵本をご紹介します。
<INDEX>
1ページ目:まずは行事を知ろう
『ハロウィーンってなぁに?』『パンプキン・ムーンシャイン』
2ページ目:お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぞ
『ハロウィンナー』『アンジェリーナのハロウィーン』
3ページ目:ちょっと怖いハロウィーンのお話
『まじょのスーパーマーケット』『魔女たちのパーティ』
4ページ目:おまけ 今年のハロウィーンをワンランクアップ
『ゆかいな仮装をたのしむ本』
ハロウィーンを分かりやすく紹介『ハロウィーンってなぁに?』
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ここで購入!魔法使いのビビは、おばあちゃんからハロウィーンの話を聞き、楽しく準備を始めます。 | 魔法使いの女の子のビビは、おばあちゃんにハロウィンの話を聞きます。あの世とこの世が出会う夜のこと。昔、地獄に入れてもらえなかった強欲なジャックが、カブのランタンで道を照らしながら、この世に帰ってきた話。子どもたちが思い思いに仮装をしてお菓子をもらいに家々をまわること。ビビはすっかり楽しくなって、おばあちゃんと一緒にハロウィンの準備を始めました。
意外となかったハロウィン初心者向けの由来絵本です。フランスの絵本なので、客観的にアメリカらしさを語っていて、ガイドも今年、娘のためにうれしく読みました。子どもにもすっきり分かりやすく、ハロウィンの全容が理解できます。ビビと友達のゼルダ、ライザ、ジェナは、おばあちゃんに教えてもらって、カボチャのランタンやタルトやチェーン・デコレーションを作ります。すべて作り方の解説つきなので、ぜひ、お子さんと一緒にトライしてみてくださいね!
■『ハロウィーンってなぁに?』
作:クリステル・デモワノー
訳:中島さおり
出版社:主婦の友社
価格:1,365円(税込)
発行:1998/2006年10月
かぼちゃちょうちんを作りましょう『パンプキン・ムーンシャイン』
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ここで購入!シルヴィー・アンが畑で採ったまるまるとしたカボチャ。家に持って帰る途中に丘を転げ落ちていってしまいます。 | ハロウィンの日、シルヴィー・アンが畑で採ったカボチャは丘の上から転がり落ちていってしまいます。ヤギをおどかし、メンドリをおどかし、ヘメルスカンプさんに体当たり。納屋にぶつかって止まったカボチャを、シルヴィー・アンのおじいちゃんは上手にくりぬいて、見事なちょうちん(パンプキン・ムーンシャイン)にしてくれました。人や動物をおどかすカボチャの心は、道行く人をおどかすちょうちんになったことで、見事にかないます。
70年前に描かれたクラシカルな味わいも見所です。ガイドも大好きなターシャ・テューダーの絵本で、素朴なハロウィーンを楽しんでくださいね。ボンネットをかぶり、エプロンをしめて、ハロウィンの支度にいそしむシルヴィー・アンもいい子ですね。最後に彼女がまいたカボチャの種から、再びまるまるとした実がなります。
かぼちゃは ゆめみているようです。おおきくそだって パンプキンパイやかぼちゃちょうちんになるひを。シルヴィー・アンのようなよいこたちを よろこばせるひを。
■『パンプキン・ムーンシャイン』
作:ターシャ・テューダー
やく:ないとうりえこ
出版社:メディアファクトリー
価格:1,260円(税込)
発行:1938/2001年11月
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