絵本/絵本関連情報

パリのおしゃまな女の子!マドレーヌ(前)(4ページ目)

パリのツタのからまる古い屋敷に、ミス・クラベルと12人の女の子が寄宿舎暮らしをしています。一番おちびさんで一番元気なのがマドレーヌ。生き生きと毎日を過ごしています。

執筆者:鈴木 宏枝

まるごと1冊マドレーヌ"Mad About Madeline: The Complete Tales"

マドレーヌの絵本を堪能したら、原書も読んでみたいと思いませんか。お気に入りを1冊ずつそろえるのもよいですが、ガイドも個人的に所蔵している"Mad About Madeline: The Complete Tales"はいかがでしょうか。『大好き!マドレーヌ:完全収録版』といった合冊本です。

『げんきなマドレーヌ』("Madeline")、『マドレーヌといたずらっこ』("Madeline and the Bad Hat")、『マドレーヌといぬ』("Madeline's Rescue")、『マドレーヌとジプシー』("Madeline and the Gypsies")、『ロンドンのマドレーヌ』("Madeline in London")、『マドレーヌのクリスマス』("Madeline's Christmas")の原書と、マドレーヌ誕生のきっかけとベーメルマンスのスケッチが収録された"The Isle of God (or Madeline's Origin)"から成り立っています。有名な最初の1節は

In an old house of Paristhat was covered with vineslived twelve little girls in two straight lines.

と美しい脚韻を踏んでいることが、声に出して読んでみるとよく分かりますね。ちなみに、『アメリカのマドレーヌ』は含まれていません。

洋書のほうが翻訳版よりも薄皮がむけたような明るさを感じます。お話は変わらないのですが、たとえば"Madeline"で多用されている透明感のある黄色。ぜひぜひ、色を見比べてみてください。

■ Mad About Madeline: The Complete Tales
作:Ludwig Bemelmans
出版社:Viking
価格:¥3,992
発行:1993


いかがでしたか?グッズの取り扱いも多く、確実にファンを増やしているパリのマドレーヌ。マドレーヌを見守るミス・クラベルや、深みのある色で表現されるヨーロッパの風景を、ぜひ絵本でお楽しみください。後編は24日(金)にお届けします!

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「みんな大好き、ぐりとぐら!(後)」

<関連サイト>
Madeline Official Home Page
The Official Madeline Site(英語です)
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