築地魚河岸三代目に教わるお正月の味と心

究極の食育マンガにして大人気コミックである「築地魚河岸三代目」。その名の通り、東京築地市場を舞台に魚の仲卸の三代目になった主人公が試行錯誤しながら魚についての知識も人間も成長していくマンガです。が、マンガといってもこのコミックは驚くほど魚についての情報が深く、また料理法も含めて詳しく紹介されているので読めば読むほど魚博士になれる教科書。そこでこの漫画の原作監修をされている築地千秋の小川貢一さんに築地でのお買い物やお正月の準備、楽しみ方など“三代目”流を教えていただきました。

築地お買い物マナー6か条

三代目ファンはもちろん、プロの編集者たちの間でも今までで最も使いやすい築地本として大評判とか！私も早速本片手にお買い物にいってきました。

先日、小川さんは奥さまで、人気声優の平野文さん（「うる星やつら」のラムちゃん！）と一緒に「築地極めつき！買い物散歩」という築地本を出されました。食品はもちろんのこと、かわいい小物や職人技が光るお道具屋さん、河岸の人たちに愛される美味しいもの屋さん、そして築地の歴史など築地を知り尽くしているお二人だからこそ紹介できる内容ばかり。築地場外全卵焼き屋さんの食べ比べページも。その中からまずは築地でのお買い物の基本であるマナーについて小川さんにお話を伺ったところ、本の中にある「築地お買い物マナー6か条」から次のアドバイスをいただきました。

「特にポイントは1の『わからないことはドンドン聞く』、3の『値切らない』、4の『お馴染みになる』の３つ。まず1は予算を伝える、あとはどんな味が好きかとか、何のために欲しいかなど遠慮なく、細かく伝えてください。その情報に最もあったものをお店は選んでくれます。それから築地のお店は商品に適正価格をプロの目でつけていますから値切らないのがマナー。ただお馴染みにさんになるとおまけをくれたり、＋αの情報をくれたりお付き合いの中から生まれるものもたくさんあるので、ぜひ『馴染みのお店』というのを作ってもらいたいなぁ。」

買い物リストを作るべし！

更に今回、本には載っていない築地でのお買物のコツを小川さんが教えてくださいました。

「築地に買い物に来る時はリストを作ってきた方がいいですよ。そうじゃないとどれを見ても欲しくなっちゃって大変なことになっちゃうから（笑）。リストを作ってきてもたぶん、その場になると他にも欲しいものって出てきちゃうと思うから。特にお正月前の築地はいつにもまして物凄い人だからぜひやってみてください。」

築地って確かにあれもこれも欲しくなってしまう魅惑の地ですよね。以前、お買い物にいった際にあれもこれもと買ったあげく、更にハマグリのあまりのお買い得さに1ザル2キロもあるのに買ってしまい…もちろん、ハマグリ料理は思う存分堪能できたのですが…帰り道が大変だったことがあります。リスト持参のお買いもの、私も本気でお勧めします！