日本初のコラボ

ピュイゼ教授
2005年にはジャック・ピュイゼ教授が来日しての食育講演も開催。
日本の食育、特に味覚教育においてお手本になっているのはフランス味覚研究所創設者のジャック・ピュイゼ教授の味覚教育。ピュイゼメソッドと呼ばれるピュイゼ教授考案の味覚教育をフランスでは過去約30年間で10万人近い子供たちが受けたと云われています。このピュイゼ教授と共同で日本で初めて日本向けの味覚教育プログラムを作ったのが軽井沢ホテルブレストンコート 料飲統括ディレクターの梶川俊一シェフ。料理人にしてソムリエという2つのプロの目を持つ梶川シェフがフランスの権威と作り上げた食育の授業は2005年から長野県内の小学生向けに毎年開催されています。今回は初のお母様向け食育講座が開催されるということで軽井沢までお話を伺いにいってきました。

※ピュイゼメソッド…ピュイゼ教授によって開発された“le gout et les 5 sens“と題される視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚の五感を開花させる味覚のトレーニングメソッド

きっかけは披露宴

ところでなぜブレストンコートの様な高級リゾートホテルが子供向けの事業を始めようと思ったのでしょうか?その疑問の答えは講座のはじめ、梶川シェフの口からこう語られました。

「私どものホテルでは結婚式のご依頼も多くいただくわけですがある時から披露宴に参加されるお子さんのメニューに変更リクエストがあるようになったんですね。それが2001年には30件だったのが3年後には86名と約3倍に。しかもリクエストの内容が最初は卵や乳製品など1つか2つ、食べられない食材があるので入れないでほしいというものだったのが、だんだんに食べられるものが1つか2つという内容に変わっていった。そこで子供たちに起っている変化を実感し、また地元のみなさんにも貢献したいという思いもあって食育活動を始めようということになり2005年からこの取り組みをはじめました。」

アレルギーなど病気や体質で食生活が制限されている場合は残念ながら諦めないといけない場合もありますが、味覚教育の欠如や食生活の乱れによって食べられるものが少なくなっているのだとしたら?これって子供が食の楽しみを知らないで大人になるだけでなく、未来の可能性を奪うことにもなってしまいますよね。

一方で親御さんは食育に熱心でも子供の側の好き嫌いが多かったり、また食べさようとしてもお子さんの抵抗が強かったりして悩んでいる方も大勢います。実際私もセミナーなどを開催した際に一番受ける質問です。そこでそういう場合にどうすればいいのか?

梶川シェフの講座にはそんな悩みに応えてくれるヒントがたくさん盛り込まれていました。