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イクラはロシア語?! 魚卵トリビアあれこれ(4ページ目)

皆さん、魚卵といえば何を思い浮かべますか? いくら、たらこ、明太子などなど、魚卵って白いご飯とあうものが多いですよね。今回はそんな魚卵についてまとめてご紹介します。

執筆者:飯野 耀子

知恵? それともただのくいしん坊???

ところで皆さん、フグはお好きですか? 冬と言えばフグという方から毒があるから嫌という方まで様々だと思いますが、フグの毒がある場所のひとつに卵巣部分があげられます。フグという魚は特別な免許がないと調理することができず、また市場などでも取り除いた毒は厳重な管理のもとに処理されるというくらいの猛毒を持っている魚です。しかし、ある調理を施すと毒があると言われている卵巣も珍味に大変身してしまうのですから不思議です。

その調理法がぬか漬け。フグの卵巣をお漬物のように「ぬか」に漬け込んだものなのですが、美味しいですよぉ。ご飯やお酒のあてに、お茶漬けに、そしてパスタにしても美味しいので、ぜひ一度試してみてください。ちなみに科学の進んだ現代でも、ぬか漬けにすることでなぜ猛毒が消滅するのかという謎は完全に解明されていないそうです。先人の知恵に脱帽ではありますが、そこまでして食べようと思ったのは、やはり魚卵好きのくいしん坊の血が騒いだ結果なのかもしれません。そう考えると、尊敬すると共にいい意味で呆れてみたりもしますよね。

魚卵とパセリの大切な関係

脇役扱いで食べられないことも多いパセリですが、実は偉大な力の持ち主!
最後に、魚卵好きの方にはぜひとも耳を傾けていただきたい大事な話題を。というのは、魚卵って美味しいのも確かなのですが、風が吹いても痛むといわれる痛風の原因になるプリン体の宝庫でもあるんです。痛風の原因のひとつである尿酸は、プリン体が分解されることにより作られるからなのですが、魚卵はそのプリン体を多く含んでいるのです。痛風は本当に辛いと言われる病気のひとつ。願わくば絶対にかかりたくない病気です。

でも、好きなものはやっぱり食べたいですよね。私自身、魚卵は大好きなので「I love プリン体」を公言してはばからないのですが、痛風になるのは絶対に嫌だと思っています。そこで、何か対抗策がないかな?と調べたところ、ありました!

魚卵好きの救世主は、なんとパセリなんです。これはパセリに尿酸排出効果があるということからなのですが、パセリだったらどこのスーパーにもありますし調理も簡単ですよね。生のパセリを毎日のお料理に取り入れる、パセリソースを作っておいて何にでもかける、さらにパセリを乾燥させたものをお茶にして飲むなど、摂取の仕方もいろいろな方法があります。摂りやすい方法で摂ってみてくださいね。パセリは苦いので苦手という方は、マヨネーズなどちょっと油と一緒にすると苦味が緩和されて食べやすくなりますよ。

日本は世界有数の魚文化の豊かな国です。それに比例して魚卵文化も非常にバラエティ豊かな国。ぜひこの機会にいろんな魚卵に接してみてくださいね。

※今回取り扱った魚卵には魚類以外のものも登場していますが、「魚屋さんで取り扱われている卵類」という広囲で「魚卵」とさせていただきました。



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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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