なぜその人が苦手なのか?を考える
表面上は仲良くしていても、心の中では困ったママ友に辟易することも……。 |
さて、ここで自分に問いかけてみて下さい。なぜ、あなたはその人が苦手なのでしょうか?
ガイドがあちこちで見聞きしたり、相談を寄せられたりした「困ったママ友」には、いろいろなケースがありました。自分の周囲だけにママ友のサークルを作り、他を排除しようとする人。「今、何をしているの?」と日に何度も連絡をしてきては、何かと行動を共にしたがり、自宅にも入り浸る人。相手の当惑も無視して、やたらと高価なプレゼントを何度もくれる人。他の人の陰口や、家族のグチばかりいう人。自分の話ばかりして、共感してもらえないと怒り出す人。自分の趣味の世界にやたらと引きずり込もうとする人。他人の子育てや家族のことを批判する人。見下す人。立ち入った質問をし、それを他の人に言いふらす人。
どうでしょうか。「天然」や「不思議ちゃん」や「KY」どころではありませんよね。このトラブルは、ママ友だけに言えることではないとは思いませんか? その通り、このようなトラブルを引き起こす人は職場にも学校にも、あちこちにいます。きっとその「困ったママ友」は、ママになる以前から、そういう人間関係の「クセ」を持っている人なのです。学校でも職場でも、同じようなことを繰り返してきた人々なのです。
このようなタイプの人に共通しているのは、「支配欲求が強い」という性質です。彼女は、あなたの時間や気持ちをコントロールし、あなたを使っていい気持ちになろうとしているのです。人間関係によくあるトラブルの根本は、「支配と被支配の関係」。あなたは気持ちの奥底で、その「支配される」ことに拒否感を感じているから、相手に苦手意識や嫌悪を感じるのです。
なぜその関係が断ち切れないのか?を考える
付き合いをやめればすっきりするとわかってはいるけれど。 |
心の奥底で拒否している相手なのに、あなたは彼女にNOを言えずにずるずると付き合いを続けている……。それは一体何故なのでしょうか?
子どもの友だちのママだから、近所に住んでいるから、以前お世話になったから……。思いつく理由はいろいろあるでしょう。例えば公園や子どもの習いごと、幼稚園などで出会ったママには、子どもが仲間はずれにならないように、子どものためを思っていい顔をしているのだと。あるいは住まいがご近所で出会ったママには、関係が悪くなってこの場所に住んでいられなくなるのが怖くて、NOが言えずにいるのだと。
確かに、身動きが取れませんよね。その渦中にいるときは、そこでの人間関係が一番大切なものになってしまう気持ちはよくわかります。ですが、少し状況を俯瞰してみませんか。
>> 子育てもママ友も、「ずっと一生続く」わけではない