4位 京都大学
関東勢がひしめく中で、京大が4位に食い込みました!っていうか、この投票が関西オンリーで行われていたら間違いなく1位。研究機関としての評価は言わずもがな、入試の難しさも卒業生の活躍も言わずもがなですが、京大はそれ自身が町と一体化している点でもはや存在が「文化」なのです。学生時代はのんびりと百万遍あたりの喫茶店で哲学や経済を語りつつ、社会に出たらエリートとしてしっかり出世、それが京大の魅力かもしれません。
3位 早稲田大学
バンカラ早稲田のイメージが根強いですが、学風としてはもはや他の私大とそんなに変わらないのではないかというのがガイドの印象です。関東圏の私大は、その学風に大差なく、みなスマートになっています。なぜなら同じような学力の日本中の受験生たちが、「層」で受験して「層」で入学するから。現在は政治経済学部を看板としていますが、早稲田の真価は第一文学部(一文)や「早稲田文学」にあるような気も。早稲田出身者の文壇や演劇界、メディア界などへの貢献は、大きな賞の受賞者の多さからもうかがえます。
2位 慶応義塾大学
福沢諭吉先生のみを「先生」と呼び、教員のことは正式には「くん」付けで呼ぶ慶応ソサエティー……。卒業生による「三田会」は政財界にがっちりと根を張り、ビジネス界では特に旧財閥系企業で大きな派閥を構成している、スマートな「慶応ボーイ」たちの集団……とか思われてるんでしょうねぇ、世間では。確かに卒業生に政財界の著名人が多く、その子弟が多く在籍するのは事実のようですが、実際には、大学では「早稲田とどっちにするか悩んでこっち来た」とか、「本当は東大に行きたかったんだよぉ。国立じゃなきゃ大学じゃない!」とか酒飲んでわめく学生もいたりするので、「慶応ボーイ」なんてイメージだけでひとくくりにはできないんですけれどもね。
三田と藤沢(キャンパス)でまったく文化が違うから、そのへん一緒にされてしまうのは違うなぁ、という気持ちもあります。三田は藤沢を「あんなの慶応じゃない」、藤沢は「三田は古臭くて頭が固い」と言ったとか言わないとか。いや事実かどうか知りませんが。
最も慶応らしい雰囲気を持つ慶応生は、幼稚舎や慶応義塾高校(塾高)出身者のような気もします。期末試験に備え、手の裏にボールペンで「help=手伝う」ってメモしてた幼稚舎出身者には親心のような愛を感じました。それまでhelpの意味知らなかったんだね……。ガイドの独断と偏見で、一番優秀なのは中等部や(慶応)女子高から来た女子。それと海外の高校から藤沢に来た学生。繰り返しますが、独断と偏見です。
1位 東京大学
来た来た、真打ち登場です!親が子供を通わせたい大学の1位は、やはり東大なんですねー。そりゃ、入(はい)れるなら一番がいいに決まってます。学費も、昔よりも高く(年間約60万円)なったとはいえ私立よりも安いし、結局どう言ったって日本を代表する大学。研究費も、将来的な人脈も豊かです。子育て中のお父さんお母さんにも、「やっぱり東大」という実感があるんでしょうか。なんと全投票のうち、優に15%弱を「東大」だけで占める結果となりました。ガイドはこう読む!
「子供を通わせたい大学は?」と広くたずねた、このランキング。ベストテンには「さもありなん」と思える難関大あり、海外の大学あり、芸大までありと、決していわゆる「偏差値順」にはならないところも興味深いところでした。親が子供の教育に望むものが多様化し、少子化で大学全入時代が到来。大学に求められる付加価値もまた、多様化しているようです。「本人(子供)が行きたい大学」が第9位にランクインしていたことにほんのりココロ温まったガイドでした。
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