投票では『公然授乳』容認派がリード
投票では『公然授乳』容認派がリード |
この「子育て事情」サイトで、『公の場での母乳授乳はOK?』という投票を募ったところ、肯定派がおよそ6割と、否定派をリードしています(2月20日現在)。ヒトは哺乳動物なのだから、赤ちゃんにおっぱいをあげている姿は自然なありかた、と温かく容認してくれる人が多いのでしょうか。しかし、否定派も約4割と、決して少なくはありません。授乳のためであっても、人前で乳房を出すことへの抵抗は、まだまだ根強いのかもしれません。『公然授乳』を生き物の当然の営みとして考えるか、それとも公共のマナーの側面から考えるか、やはり難しい問題のようです。
授乳室のトレンドは「個室」と「大部屋」の二極へ
ベビー休憩室に置かれるチェアとして評価の高い、Combi社の授乳専用チェア (C)2004 CombiWith Corporation |
『公然授乳』の潮流もありますが、一方で「人前で授乳するのは恥ずかしい」「他の人がいると緊張して母乳が出ない」というお母さんもいます。女性のからだはこころと密接につながっていますから、もちろんそれも当然です。そのようなお母さんのために、安心してゆっくりと授乳できるよう、個室の授乳室を設けている商業施設もあります(玉川タカシマヤS.C.)。
一方で、大部屋でお母さんたちがおしゃべりをして情報交換をしながら楽しく授乳できるよう、大部屋に椅子を複数置いている商業施設もあります。こちらは、プライバシーよりもコミュニケーションに重点を置いた設計と言えます。
プライバシーか、コミュニケーションか。クローズドか、それともオープンか。授乳という敏感な問題を、敏感なままにせずに社会で共有することができれば、これからの子育てはいい方向へと変わっていくような予感がするのですが、どうでしょうか。
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